百一粒 ページ14
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「わ〜美味しそうだね」
まとまたまたある日、ニコニコしているもりさんが私の目の前にいた。
随分と久しぶりな気がする。
あれからというものの、更にのんびりとした時間が流れている。
変わったことがもう1つあるとしたら、さとみさんがもりさんと一緒に我が家に来ることがなくなったことくらいだけど。
まぁ、忙しいだろう…ということでそこまで大した変化ではないと思っていた。
そんな私に彼がふとこんなことを聞いてきた。
「あ、そういえばさ、今度のライブ来れるの?」
しかしそう聞いてくれた彼に私は残念ながら…と首を横に降った。
ライブとはすとめも7のことだろう。
握手会は当たったのに何故かライブはダメだった…何故だろう…
「あらぁ、今度はチケット用意してあげようか?」
1回も来たことないんでしょう?
そう聞く彼に「そうなんですけど…」としか言えない私。
でも流石にそれはまずいんだよなぁ。
「もりさん、私はもりさんとは普通に一人の人として接していますよ」
うん、この線引きは大事だと思う。
「でも、リスナーでもあるんです。
だから、リスナーとしてあなたから特別扱いはされちゃダメだと思うんです」
自力で行った方が楽しいでしょうし。
と笑うと彼は「うん、そうだね」と言ってくれた。
「あ〜、でも俺のかっこいいとこ見て欲しかったのになぁ」
納得してはくれたものの、やはり残念そうにそう言う彼。
その姿が何だか愛らしくて。
「今のままでもかっこいいですよ?」
って言ってみた。
頑張れるのって本当にすごい。
かっこよくて憧れだ。
しかし彼の反応は意外なもので。
「…ばか」
とだけ返ってきた。
え?え?
と訳が分からずオロオロとしていると彼はぷいっと横を向いてしまった。
心做しか頬が赤いような気がして。
私の頬が綻ぶのがわかった。
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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時