私、拾ったからには面倒見ます【すとぷり】

みんなのヒーローと七十九粒 ページ40

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なーくんside






Aちゃんが立ち去ってからしばらく経った。







最悪だ。








お酒飲んで寝てしまって。
起きたら不思議と不安になってしまって。
いつものように日記を書いて、それでも落ち着かなくて。







外に出たんだ。








何もこれは初めてじゃない。








怖い時はいつもいつもこうやって落ち着かなくなる。

でも少し時間が経てば治まっていたから。







そう、少し1人でいればまたいつものように戻れたのに。







何故か目の前にAちゃんが立っていたんだ。






幻覚だと思った。








だってこんな夜中にフラフラしているような子じゃないと思ったし。








だから、だから…






屁理屈みたいなこと言ってしまって。








傷つけてしまった。








でも最後に見た悲痛な顔は、どう見ても幻覚なんかじゃなくて。









本当に…もう最悪だ…









そう項垂れている俺の頭の上から声が降ってきた。








「なーくん、大丈夫？」








見るとそこにはころちゃんが立っていた。








今の彼は確実に小さいながらも俺より落ち着いていて。








「なーくん、泣かないでよ」









落ち着いていたんだ。







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