私、拾ったからには面倒見ます【すとぷり】

受け取ったヒーローと七十八粒 ページ39

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ころんくんside








体が痛くて目を覚ました。







いった…









昨日は夜遅くまでどんちゃん騒ぎで。
なーくんも最後は飲み始めていた。
すぐに寝ちゃったんだけど。









確か僕も沢山飲んだはず。








てかなんで僕床の上で寝てるの？









上を見上げるとベッドで気持ちよさげに寝てるるぅとくんがいた。









うわ、落とされたか。








ここは莉犬くんの家、通称すとぷりハウス。








今日も借りて飲んでたんだけどね。
まぁちょっと6人で寝るのは大変なわけで。








部屋をぐるっと見渡すと家主の莉犬くんに続いてさとみくん、ジェルくんが見えた。









え、なーくんは…？









ベッドの上を確認してもそこにはるぅとくんしかいない。









帰った…？
こんな夜中に1人で？








久々に飲んだお酒のせいかもしれない。








なーくんがお酒弱いのを知っていたがフラフラと外に出ていくようなことは今までなかった。
だから放送の後に飲んでも誰も止めなかったのに。









「さとみくん、さとみくん」








ソファで莉犬くんを抱き枕のようにして寝ているさとみくんに声をかけた。
顔をひきつらせながら寝ている莉犬くんに対し、気持ちよさそうに眠るさとみくん。
相当その体勢きついんだろうな。







莉犬くんドンマイ、なんて思いながらさとみくんの反応を待つ。
この中では1番目覚めがいい人を選んだつもりだ。








「…なに？」









ほら起きた。









まだぼんやりとしているさとみくんに事の顛末を伝える。








「まじか…」







とぼんやりとした表情から真剣な顔つきになっていく彼。








「ころん、探しに行くぞ」








そう言って立ち上がり莉犬くん家の鍵を取った。






うわ、ドア空いてんじゃん。








なーくん本当にどうしたんだろう。
今度はちゃんと鍵を閉めて出ていく。









でも、しばらく歩いていて思った。






さっきから気になっていたんだ。

いや、この前かな。







なんでさとみくん、真っ直ぐひとつの方向に向かって歩けるんだろう。







なんで。








僕の家の方に向かっているんだろう。








それは、あの子と関係あるのかな。







ずっと気になっていたお隣のあの子。







なーくんもさとみくんも、何を隠しているんだろう。






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