合縁奇縁【ヒロアカ×呪術廻戦】 (ページ34)

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一瞬ひるんだ飯田くんの隙をみて攻撃を続ける
一撃、二撃…と止めることなく何発も打ち込んだ

「な、なんだ！？身体が…っ重い」

「重いよね！上手く動けないよね！」

ニヤリと笑うと飯田くんは「麗日くんの逆パターンか！」と苦い顔して叫んだ。うらら……？

どういうことかと言うと簡単
飯田くんに術式を使ったのだ
まだ自分以外の誰かに術式を使うのには加減が分からないので慣れていなくて練習中。呪霊になら加減の調節は必要ないからぶっ放せるんだけど

だから〝触れる〟ごとに少しずつ飯田くんに術式を使って、段々と身体が重くなっていくという仕組みだ
だからパンチを受けるごとに身体は動かなくなっていく

「こんなことで、負けてられるものか！」

「こんなことかぁ………
でも私だって負けてられないんだ…っよ！」

飯田くんに掛かった重力を逆に一気に軽くした。そして普段の付与の半分位の重力を足に付与して、一気に蹴りをお見舞いする

吹っ飛ぶ飯田くん。目を見開いていて、何が起きたか分かってない様子だった

「っ！飯田くん場外！よって勝者、修羅木さん！！！」

『なァんと!攻防続く戦いを制したのはァ!
呪術専攻科修羅木ィ!!!』

ミッドナイト先生の審判の声が響くと、一気に湧き上がる歓声。ふぅ、と一息ついて吹っ飛ばした飯田くんの元へ駆け寄った

「ありがとう。楽しかったよ！」

「こちらこそだ！麗日くんの逆パターンと思いきや両方使えるなんてな。驚かされた！！！」

手を差し出すと飯田くんも応じてくれた
握手をすると、また歓声が強くなった

「それより、息切れしてないのか！？」

「えっまぁ…このくらいなら……」

「なっ！？強いな君！」

「えっあっアリガトウ…？」

「試合中、〝こんなこと〟と言ったのは言葉の綾なんだ。
気を悪くさせたならすまない」

「あ───。いや全然気にしてないよ」

私ですら忘れていたことを謝られる。気にしてないと言っても「でも俺が気にするんだ！」と90度の角度で頭を下げられた
真面目なんだなぁ……………………

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