第十話 ページ12
．
「ホークスだ！」
「あの隣の女性もヒーローなのか？見たことないぞ」
「何てヒーローかなあ！」
先にA組から挨拶をする事になった
教室に入ると嫌でも分かる期待の目
そして弟からの視線
…そんな目で見ないで欲しい。あの記憶を思い出すだけで吐き気がする
「ヒーロー公安委員会から特別講師として来ました。
………西園寺、Aです」
出来れば名乗りたくなかった。でも仕方がなかった
「え？西園寺？」
「智もたしか西園寺だよな？」
「何か関係あるのか？」
名乗った途端一斉に騒ぎだす。チラチラと私と智の顔を見ては、気になるとでも言いたげに口を開くのを待っている
「何でここに居るの？、姉さん」
姉さん、智がそう言った瞬間また騒がしくなる教室
姉さんなんて軽々しく呼ばないで欲しい
…せっかく家を出たというのに、また会ってしまった
「おい。静かにしろ」
相澤先生の一喝で直ぐに静かになった
タイミングが良すぎる、感謝しかない
そしてホークスも自己紹介をし、講習へと移る。……つもりだったのだがあまりにも五月蝿いため少しの間だけ質問タイムときた
別に要らないのに
「ハイハイ！智との関係も気になるけど、西園寺さんのヒーロー名教えて！！」
手を挙げて質問したのは金髪の子
たしか名簿では上鳴電気くん、だったかな
「………私はヒーローじゃないです。ヒーロー免許も持っていません」
私の言葉に静まり返る教室
あぁ、嫌だ。期待をしていないという目
父と同じ、大嫌いな目
悪気はないのだと分かっている
分かっているつもりでも
どうしようもなく嫌なのだ
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しいたけ(プロフ) - ふふさん» ｽｯ…(カッコよくハンカチを渡す) (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ(プロフ) - みおさん» 嬉しすぎて困ります😣🤍読んで頂きありがとうございます~！！！ (2023年4月16日 20時) (レス) id: 385ec88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
ふふ - なんだろう、目頭が熱く… (2023年4月15日 8時) (レス) @page37 id: bc020e7b09 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あああああああああああ好きすぎて困ります🤦♀️🤦♀️🤦♀️素敵な作品ありがとうございます！！ (2023年3月19日 0時) (レス) @page42 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
はむぅ - 返信ありがとうございます！初コメ私ができてめちゃ嬉しいです！笑 (2021年5月16日 13時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しいたけ | 作成日時：2021年4月6日 0時
