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相変わらずキツい口調に悪どい目つき。
けどさっきの泣きそうな顔を
私はもう、見てしまったから。
強い人なんだと思っていたけど
勉強も運動もできて
顔も姿も声も美しくて
例え1人ぼっちでも
怖いものなんて無い、孤高の人なのかと思っていたけど
冷酷で尊大な態度の奥に隠れていた、私を想って何かに怯えるその表情が
もしも「恋」と呼ばれるものならば
今度こそ信じてもいいのかもしれない。
この意地悪で
偉そうで
自分勝手でわがままで
私のことなんて、「出来の悪い召使いか、パシリかサンドバッグ」としか認識してないと思っていた幼馴染を
目を逸らしたままの優しい笑顔を
複雑な数式を唱える高く澄んだ声を
細くて長い指先からこぼれる仄かな熱を
その薄い肩越しに見える明日を
信じてみようか。
だって、遠いとばかり思っていた廉くんの腕の中はこんなにも優しく温かくて
こうしている今もなお
私の肩を掴む大きな手の平から
目には見えない「好き」が
痛々しいほどに、溢れ出てしまっているから。
.
『あのー………廉くん？』
廉「…何。」
『…いつまでくっついてるの？』
唇を離した後も、廉くんは私の首の辺りに尖った鼻先を擦り付けたまま、体を退けようとしない。
廉「…ええやん別に。やーっと�爐宗爾罅縞薫狼ぁ蹐鵑覆辰討鵑�ら………」
『い″ッ！？！？イヤイヤイヤイヤ…！！
しゅ、修学旅行で泊まってるホテルの押し入れだよ！？！？こんなドラえもん状態でどこまで行くつもり！？！？22世紀！？！？』
廉「……ん〜〜〜…イケるとこまで？」
『ッぎゃーーーーーーー！！！！
やだやだやだやだ！！！！誰か！！！
誰か助けて！！！！！！』
廉「ばっっっかお前ッ！！！声でかッ……！！！」
急にベソかきながら暴れ出した私に驚いたらしく、廉くんの大きな手が慌てて私の口を塞いだ瞬間…
バーーーーーーーーーン！！！
と勢いよく開いた、押し入れの襖。
岸「なーーーーーーがぁぁぅあーーーーーーーせぇぇぇぇえええええーーーーーー！！！！！」
半泣きで暴れている私と
私にのしかかりながら手で口押さえている廉くんのことを
鬼の形相の岸先生が
仁王立ちで、見下ろしていた。
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
