18 side...REN ページ18
「ふっっっっっっっざけんなよお前！！！！」
目の前で優太…いや、岸先生がガチギレしとる。
いつもは怒られたって軽い調子で流しとる俺も、今回ばかりは顔が上げられん。
結局、Aはホテルへ帰って来てはいなかった。
俺が戻った時間は本来の集合時間と一緒だったから、旅行でテンション上がっとるクラスのみんなが、1人足りひんクラスメートの存在に気づいた様子は無い。
だから、自分から言わなあかん。
俺らしくも無いしょぼくれた顔で優太を呼び、小柄な体を引っ張って誰もいない廊下の端へと連れて行く。
岸「え、何々？？どした？？
これから夕飯だけど！！あれ？そーいや松本は？？」
優太のでっかい黒目がちな目が俺のことを覗き込む。
…言いづらいけど、黙っててもしゃーない。
戸惑いつつも、おずおずと話し出した俺の話を聞いた優太は
当たり前やけど、ガチギレやった。
岸「地元だからって勝手にコース抜けて好き勝手連れ回して、挙げ句の果てにはぐれて見失ったって何なんだよマジで！！！！ハプニングだった遭難の時よりよっぽど悪りぃじゃん！！！
お前、何回松本を危険な目に遭わせれば気が済むんだよ！！！！！！」
ホンマ、優太の言う通り。
ぐぅの音もでぇへん。
岸「…何かあってからじゃ遅いんだってマジでさぁ！！！
アイツも高校生なんだし、交番行くなりその辺で道聞くなりして帰って来られるとは思うよ！？けど、たまたま道聞いた人がいい人かどうかなんてわかんねーじゃん！！！」
廉「…………………………。」
岸「ちょっととりあえず緊急で職員会議開くから！！！お前は1人で部屋で待っとけ！！！」
「はい…」と小さな声で返事をして、トボトボと長い廊下を引き返す。
優太のボリューム間違えた大声のせいで、ロビーにいたはずのクラスのみんなには、もうあらかた事情が知られてもーてた。
みんな不安そうな顔で俺のことを見とる。
居た堪れなくなって、早足で部屋へと引っ込む。
�牴燭�あってからじゃ遅いんだって！！″
必死な優太の声が
インク瓶の底のような暗闇の中へと
俺の気持ちをどんどんと
まるで押し込めるように、沈めて行った。
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きのこ(プロフ) - renrennagachanさん» 爆笑頂きましたー！！ありがとうございま〜す！！最近になって「ラブシチュの続き希望」と言うお声を頂き、「あ、コレが好きな人いるんだ…」と気づいた作者です。嬉しい！これの続きの短編もありますので、もし気になったら覗いてみて下さい〜 (2020年10月7日 15時) (
レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
renrennagachan(プロフ) - はいダメぇぇぇー！のくだりがマジで永瀬廉すぎて頭抱えました爆笑サイコーです！！こっそり続き待ってた根っからのび太系女子なので今回とても嬉しかったです！！ジャイ廉ごちそうさまでした！！！ (2020年10月7日 0時) (レス) id: 91d0c85321 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(^^)こちらのお話は私も気に入っていたので、楽しんでもらえて嬉しいです！！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - もう本当に本当におもしろくてキュンキュンして最高でした！これからも楽しいお話書き続けて下さい！待ってます！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: 07dfb12e8b (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - とぅーしょーさん» もう全身のどこにも見当たらないキュンを無理やり絞り出しました…。楽しんでもらえたようで嬉しいですヽ(´▽｀)/ (2020年4月30日 15時) (レス) id: 0b6ff0fe38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこ
| 作成日時：2020年4月17日 1時
