20 ページ20
目が覚めた。覚束ない視界で景色を写せば札札札。お札のオンパレードだった。
『……どこだ。此処…』
立ち上がって辺りを見回すが四方に札があるばかりで何もない。
壁を触ろうと手を伸ばしたところで「触らない方がいいよ。」と声が聞こえてピタリと手を止めた。
声の方を向けば今さっきの目隠しの男性。
『此処…何処ですか。てかロボロ達は無事ですか。』
五「あぁ、あの3人は無事だよ。まぁ天乃呂戊太君とあの呪霊はどうなるか分かんないけど。」
そう平然といった男にもう少しで掴みかかるところだった。
他人の大切な人をそんな軽々しく扱うな。
ー人は簡単に死ぬのだからー
前世で痛いほど理解した事。
だから、今回は絶対守るって決めたのに…
気づけば両目からポロポロと涙が溢れていた。
制服の袖でグシグシと拭くが止まる様子は無い。
それを黙って見ていた彼は静かな部屋に響き渡る声でいった。
五「天乃…絵斗の方がね、僕の後輩なんだ。僕の学生時代。そんな可愛い後輩が君達全員を助けてくれる様に頼んだ。」
「なら、君達の事…助けてあげなきゃ。」
そう笑った彼の意味が分からない。
どうやって助けると言うのか。呪霊を取り込んだ少年とまんま呪霊だぞ…そう思っているた彼は説明を始めた。
五「簡潔に言えば君たちは死刑対象だよ。」
『助けるんじゃねぇのかよ！！！！』
渾身のツッコミをしてしまった。
睨みつけているとまぁまぁと宥め話を続けた。
五「でもあくまで死刑対象だ。死刑される訳じゃ無い。あの後彼…弟君の目が覚めた。彼は中の鬼に体の主導権を握られていなかった。」
「どういう事かわかる？」と聞かれフルフルと首を振る。すると彼はロボロのことを「器」だと言った。
『器…ってどういう事ですか？』
五「つまりね、彼は中の鬼を制御出来てるんだ。ただ上の人達はどうしても怖いらしい。今すぐ呪霊ごと殺せって言っててね。」
嫌です。と言おうと口を開くと片手で制される。
すると彼は私を指差していった。
五「でも君が居る。」
「君は彼の中の鬼を封印できる。つまり危なくなったら君が止められるんだ。だから、君たちには東京都立呪術高等専門学校に入学してもらう。」
『はい？』
誰かツッコんでくれ。切実に。
ーーーーーーー
え、なんかメチャメチャ伸びてない？
え、初めてなんだが。こんなにいったの。
え、頑張ろう。(チョロい)
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 501人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜叉 - とても面白いです！（あと、王蟲返しではなく鸚鵡返しですよ！） (2021年5月26日 19時) (
レス) id: 207d3f04ef (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 花金鳳花さん» 続編今書いてるんですよねー！頑張ります！（明日から学校始まるけど） (2021年4月7日 23時) (レス) id: 7ef677ff5e (このIDを非表示/違反報告)
花金鳳花 - 続編行くんですか!凄いですね!頑張って下さい。 (2021年4月6日 12時) (レス) id: 05eca00b68 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - #ゆー@金欠民族さん» お疲れ様でした〜！私の母厳しいんでメチャ怒られました。14位だったのに…。異世界の方、更新おっそいですけど見ていただけると嬉しいです。 (2021年3月13日 21時) (レス) id: 7ef677ff5e (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@金欠民族 - テスト終わったんすか?!お疲れ様です！！私もテスト(いろんな意味で)終わりました！！w 異世界！！見てみたいっす！！好きっす！！これからも頑張ってくだせぇww (2021年3月13日 8時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クロ | 作成日時：2020年11月14日 21時
