『今更かよ！』 ページ2
「298、」
「29、9」
「300ッッ！！」
罰則の腕立て伏せを終え、ぶはぁと息を吐いてアスファルトに倒れる。顔を横に動かすと、私と同じように倒れ込んでいる男が見える。
てかなんでアスファルトの上…。手、ハンパないって。普通こんな形にならんやん(〇迫感)。くっきりと凸凹にアスファルトの跡がつきてて赤く腫れている手。
「痛い」
「疲れたの感情なんかなかて、ただただ痛い」
少し茶色っぽい髪を揺らしながら隣の男、シャオちゃんことシャオロンは起き上がり手を開いたり握ったりしている。
私は痛いと疲れたの五分五分だから、そのまま肩で息をしているのだが。
「これ晴れてたら燃えてた。」
幸い今日の空は太陽が見えないほど雲が広がっている。ぼんやり考えてたら、シャオちゃんは私の頭をぐしゃくしゃと撫で回してきた。痛い崩れるやめろ。
「てかシャオちゃんが悪いんやから」
「今更ァ！？」
ボソッと吐き捨てると撫で回してた手を止まり、シャオちゃんは目を見開く。事の始まりは、今日の昼食時。食堂で残り一つとなったたくあん缶を巡ってシャオちゃんと取っ組み合いになった矢先、上官のトレーひっくり返してしまった。
絶対、私の方が早く触れた。
いーやなに言うてんの俺やチビ。
はぁ？150はあるでしめるぞ不人気。
嘘つけお前ーー！！
そっからなんか言い合いがヒートしていって地雷をお互い踏まれ気がつくと、都市は一緒だが性別も体格も違うやつの胸ぐらを掴んでた、
私は下っ端(でもいちよ幹部)で陸自少数の女だが、そのくせ学生時代バリバリの陸上部だったため体力や反射神経、運動神経は並以上に自信があり、訓練の時には唯一普通に野郎どもと張り合っている。ので、私とシャオちゃんの取っ組み合いを面白がっていた上官達もいたが、何一つ関係ない上官の昼食を落としてしまった。それで、罰則腕立て伏せ300回。死ぬ。
「あの時ゾムニ佐のお盆に手当たったのシャオちゃんやから」
「だとしてもその前押したのAやん」
すかさず反撃してくるシャオちゃん。それはシャオちゃんが胸ぐらを掴んできなから押したんだって。とさかのぼってもキリがない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
自衛官の我々さんとAさんのラブコメ始まります。
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夜乃(プロフ) - .;さん» ご報告ありがとうございます。すみません、外し忘れでした。以後気をつけます。 (2018年8月17日 16時) (
レス) id: f8843cf1b8 (このIDを非表示/違反報告)
.; - 二次創作なのであれば、オリジナルフラグはお外しくださいね。 (2018年8月17日 16時) (レス) id: ca889bd94d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮野 | 作成日時：2018年8月17日 15時
