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「言い合いしてないでさっさと行くぞ」
「オメーが言い始めたんだろ！」
「俺じゃないよ。伊藤だろ？」
「相性悪いだのどうのこうの言ったのはオメーだ！」
「あー、はいはい。どうどう。美味しいの食べるか？」
「なんだそれ寄越せ」
Aが鞄から出した箱を奪い取る。
包装紙を破って箱を開けると、見た事ねぇ形のチョコレートが出てきた。
どれどれ…。
「お、うまっ！」
「わぁ、いいなぁ三ちゃん」
「三橋、伊藤と理子ちゃんの分も入ってるんだから一人で食べるなよ」
「早いモノ勝ちじゃ」
「馬鹿、三橋！俺も食ってみてぇ！」
伊藤に押さえつけられて、チョコレートが奪われた。
俺のチョコ！
「美味しい！これって東京にしか売ってないチョコレートでしょ。高かったんじゃない？」
「昨日叔父さんがお土産にくれたんだ。八島組の対応に向けて、周辺の組に声掛けしに東京へ行ったらしくてね」
「フーン、ご挨拶みてぇなもんか？」
「そう」
「意外とちゃんとしてんだな。ヤクザってこう…もっと道理なしにメチャクチャやるイメージだったんだけど」
「組によるね」
チョコレート食ってたら意外と腹に溜まった。
今日は佐川の早弁用弁当断るかぁ…。
「相良、ここまででいいよ。ありがとな」
「あぁ」
「今からしのぎだろ。時間大丈夫か？」
「余裕。…夕方までには終わるから勝手に帰るなよ」
「わかった」
Aの頭を撫でる相良。
それ見てポーッとしてる理子。
(こーゆーの、憧れんのか？)
なんとなく、理子の頭をワシャワシャしてやった。
理子の肩が大げさにビクついて、俺に振り返る。
「さ、三ちゃん…？」
頬赤くしながら嬉しそうに頭の感触を確かめる理子。
「頭…撫でてくれたの…？」
「っ…ば、馬鹿か！Aがよくアレやられてんだろ！何が良いのか分かんねーから試しただけだ！バカ理子！意識するな！」
な、なんだよその顔！
こっちまで赤くなんだろーが！
ほんで、オメーらは俺を見るな！
(三橋のバカが理子ちゃんを撫でた…)
(なに赤くなってんだコイツ。ガキかよ)
(フフッ、理子ちゃん嬉しそう)
「…ッ！！」
やってられっかっ！！
さっさと校門を抜けて歩くと、後ろから理子が追いかけてくる。
クスクス笑うAと伊藤の声も追いかけてきた。
オメーら覚えてろよ…。
「さ、三ちゃん待ってよ！早いよ！」
「足が長ぇーから早いだけじゃ！ついてこなくていい！！」
「照れ隠しだ」
「照れ隠しだな」
「うっせー！！」
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
