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まわりの不良たちが減って、ある程度自由になった智司が自分を掴んでいた不良を投げ飛ばした。
また資材置き場が崩れる。
そのやり方は危ないぞ。
「ハァ、A…悪ィ助かった」
「どうした。せっかくの男前が酷い有様だな」
砂ぼこりで汚れた頭を軽く払い、汚れた頬と口元の血を拭ってやる。
「…ッ…相良は…」
「あっち。見ての通り、獲物を横取りされた」
「あー…ブッ殺すつってたんだろ。譲ってやれよ」
「譲ったよ」
俺、大人でしょ。
「大嶽は？」
「あのクソ…逃げやがった」
「君には勝てないと思ったのかな」
「これじゃ勝敗つかねぇじゃねーか」
「尻尾巻いて逃げたんだから、君の勝ちでいいよ」
俺が保証する、と笑うと、智司はムスッとして視線を逸らした。
「さてと。とりあえずは…「オラァア！」
ボコォン！！
言葉を遮って突っ込んできた北根壊の不良が、智司の顔面一撃パンチによって声もなく飛んでいく。
それはいいけど、俺の顔面スレスレで横切っていった拳はどういうことだ。
批難するように視線を向けると、「悪かった」と謝ってくれた。
…距離感大事。
「だいぶ片付いてきたね」
「あぁ」
「開久の連中、自分たちじゃ無理だって言ってたけど十分やれてるじゃないか」
右手のメリケンを外すと、傍にあった手頃な資材を掴む。
少し離れたところで軟高生徒の首を絞めて押し倒している北根壊の不良に向かって投げた。
ガンッ！
「うっ」
「…それとも、やっぱり君たちがいるから士気が上がるのかな？」
「知らねぇよ。けど、もう俺らは身を引いた側だ。これからはアイツらだけでやってもらわなきゃ困る」
開久がナメられてんのはアイツらの力不足だ、って。
「大嶽、探すかい？」
「いや、もういい。それより相良の野郎は終わったか…？」
「そういえばそろそろ決着がついてもいい頃だな」
そう思って乱闘の向こう側に目をやると、相良が壁に追い詰められてナイフを突きつけられていた。
目を見開く俺たち。
「相良！」
「あの野郎…！」
相良が腕を庇ってる。
もしかして、刺されたのか…？
「俺は本気だと言っただろ！どっちにしろ年少行きだ。何人やろうと大して変わんねぇんだよ！！」
そう言って柳が相良にナイフを振り上げたその時。
「不意打ちクラ―――――ッシュ！！！！！」
三橋が飛んできた。
――――――
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黒のコ屋(プロフ) - ぬんさん» ご感想ありがとうございます！ろ、六週目ですと！？なんと素敵なんだぬんさん！とっても嬉しいです〜！最近ｼﾘｱｽばかりでｷｭﾝｷｭﾝ要素が不足しておりますが、需要があれば番外編とかでたくさん作りたい…！引き続き頑張りますね！ありがとうございました^^ (2023年1月19日 11時) (
レス) id: ec11750d33 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 神作品をありがとうございます……(;´༎ຶٹ༎ຶ`)現在六週目です。相良くんと片桐くんにキュンキュンしながら見てます(ง ◜௰◝ )ว応援してます！！！！！ (2023年1月17日 7時) (レス) @page45 id: 06c201b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒のコ屋 | 作成日時：2022年11月2日 17時
