禁 恋 -second- 【文スト】

禁【５３】 ページ28

敦「君の見落は一つ この闘いは最初から二対一(・・・・・・・)だ」

そう、

ドアが開いた瞬間に谷崎くんの 細雪 で扉の映像を偽装した

ル「そんな……そのうえに部屋へと吸い込む力に腕力だけで抵抗したの？ そんな事出来るわけが」

敦「君は……思い違いをしてる

僕は強くも人気者でもない寧ろ生きる事はずっと呪いだった だから他人を妬み怨む君の情動はよく判る」


孤児院育ちだからこそ、わかることもある

お互い、そうだったからこそ、お互いの気持ちがよくわかるんだろう


敦「本当は君にこの作戦を失敗して欲しくない
居場所を失って欲しくない！でも___僕は弱くて未熟だから他に方法が思い付かない」

その瞬間グッと彼女が扉へ吸い込まれる

ル「これは…！」

敦「飾帯を君に結んでおいた 引き込まれる直前に」

人虎がその紐をグイッと引っ張り彼女は人虎の腕の中

あ、なんかこれちょっといい格好。
私も引っ張られて腕の中に行きたい…


…冗談です


ル「はっ放しなさい！」



1人ボーーッと考え事(ただの妄想)をしていたら


「わっ、え、ここ交差点？」


突然のことに軽くパニックになっていると

真後ろで久しぶりの声が聞こえた


「ああああ！！！！エリスちゃん！」

振り向くと4年ぶりのお二人がいた。
そそくさ、とバレる前に逃げようとしたが、


「あ、Aだ！」

「げっ」


エリス嬢と目が合ってしまった

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