高校生編 7 ページ7
神side
廉の足は軽度の捻挫と診断され、湿布を処方された。帰る頃には最終の授業も始まっていたので、早退にしてそのまま寮に送っていくことになった。
車内で廉に進路の話題をふる。
「昨日、紫耀に連絡したら、廉を説得して東京の大学も受けさせろって返事きたけど」
「オニイサン、やなくて大丈夫なん？」
「学校じゃないから」
「勤務中やん」
「そこは大目にみろよ」
「はいはい」
「滑り止めに東京の大学一校受けたら？」
「………」
無視。
ケータイをいじって完全無視。
「担任としては、廉の意思を尊重するよ。けど、紫耀も心配してるんだし、廉の口からちゃんと言ってやって？」
「……自分は勝手なことしてるのにさ、俺のことになると過保護なんだよ」
「たった1人の可愛い弟だから仕方ないんじゃない？」
「俺男だよ？」
「性別なんて関係ないよ」
俺は小学校の頃から紫耀を見てるから、あいつがどれだけ弟が好きで大事にしてきたか知ってる。
紫耀に片想いしてた時なんて、かなり嫉妬した。紫耀の愛の全ては、廉に向いていたから。
「早く大人になりたいなぁ」
「大人なんて楽しくないぜ？」
「そうなん？」
「まぁ、先生って仕事は楽しいけどね」
「うわ〜、やっぱ元国民的彼氏は言うことちゃうな」
「元とかいうな」
寮が見えてくる。
自分の車だったら、流れでドライブ行けたのにな、なんて。
「明日の朝は迎えに行こうか？」
「別にええよ、海人と行くし」
「またおんぶされるの？」
若干の嫉妬で口調がキツくなる。
「1日寝たら歩けるって」
「アホか。まぁ、朝起きてからムリそうだったら連絡して。行くから」
「はいはい」
寮に到着し、先に車から降りる。助手席のドアを開けて廉の肩に触れたら、手を払いのけられた。
「歩けるからええって」
渋々廉が車から降りるのを待つ。でも、案の定、ドアを支えて立とうとした廉の膝が折れた。
片手で支えて胸に抱きとめる。
「はい、ムリ〜」
「…っ、歩けるって」
「誰も見てないんだから甘えろよ」
厳密には、寮の管理人さんには会うけど。
真剣に見つめていると、観念したらしい廉が俺の首に腕を回す。自分の顔がニヤけてるのを感じなが、廉を抱き上げた。
「…なんや恥ずいな」
なんて言って、顔を赤くして近距離で照れられるから。
ついうっかり。
いろんなことを忘れて。
キスをした。
やっぱ
無自覚に煽られても
我慢できなかった大人の俺が悪いのか？
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不破銀ちゃん(プロフ) - angeltemptationさん» おそらく、マイページにある設定を開いて、私は18歳以上です！みたいな項目を「はい」に変更すれば、表示されるようになると思います(^^)マイページの設定が18歳以下になってると、確か表示されなかったと！ (2019年7月20日 7時) (
レス) id: 834990f38c (このIDを非表示/違反報告)
angeltemptation(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。お話の裏置き場にアクセスしたいと思いましたが作品の一覧に掲載されていない為読めていません。どこからアクセス出来ますか？ (2019年7月19日 18時) (レス) id: eb72bacff0 (このIDを非表示/違反報告)
不破銀ちゃん(プロフ) - Renkonさん» コメントありがとうございます！楽しみに思って頂けて嬉しいです！睡魔とたたかいながら頑張ります（笑） (2019年5月16日 13時) (レス) id: 834990f38c (このIDを非表示/違反報告)
不破銀ちゃん(プロフ) - naさん» ありがとうございます(^^)じぐれんはここから切ない感じになりますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです（ ; ; ） (2019年5月16日 13時) (レス) id: 834990f38c (このIDを非表示/違反報告)
Renkon(プロフ) - この作品の更新を待つのが最近の楽しみです^o^ゆっくり更新頑張ってください。応援してます！ (2019年5月16日 0時) (レス) id: 26c77d767e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不破銀ちゃん
| 作成日時：2019年4月5日 20時
