【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの伍 (ページ33)

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混濁ページ33

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都丹「ッ!!」

土方「大丈夫か?」

都丹「早く建物に入ろう...鼓膜が痛い...」

土方「む?」

都丹「あれ?」

土方「アシㇼパとイナンクルがおらん...」

土方「杉元の元へ戻ったか」

土方「のっぺら坊の居場所を聞き出した途端にいなくなるとは...」

土方「ヤレヤレ...したたかな娘たちだ...」

都丹「連れ戻すか?」

土方「いや、今はどうしても犬童典獄を逃すわけにはいかない」

土方「これで何とか信じさせるしかないか...」

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-舎房付近-

私たちは無事に土方ニㇱパと都丹ニㇱパの隙を見て
容易にあの場から抜け出すことができた

アシㇼパ「イナンクル、さっきは疑ってごめん...」

『大丈夫ですよ、気付いたことを黙っていた私が悪いのです』

『杉元さんと白石さんを助けに行きましょう!!』

アシㇼパ「ああ!!」

銃を持った人たちが多いのは気がかりだけど
私たちは第四舎へ戻ることを決意した

いざとなったら私がアシㇼパを...

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ガバッ!!

アシㇼパ「んッ!?」

『ッ!?』

第四舎付近を走っていると
突如誰かに私たちは捕まった

アシㇼパ「んー!!」

キロランケ「静かに!!」

『キロランケニㇱパ!!』

その声の主はキロランケニㇱパだった

キロランケニㇱパが〝静かに〟と言った直後
機関銃を持った人たちが私たちの近くを横切った

キロランケ「良かった...無事だったか」

『はい、危ない所をありがとうございます』

すると私たちの目の前を白石さんが横切った

アシㇼパ「白石...?」

白石「あ...」

白石「アシㇼパちゃ～ん!!イナンクルちゃ～ん!!」

アシㇼパ「杉元は!?」

白石「舎房の床下に閉じ込められてる」

白石「通風口が狭くて俺しか出られなかった...」

杉元さんは今、第四舎の通風口に...

白石「待って待ってッ!!行っちゃダメだッ!!」

『えっ!?』

白石「兵士がうじゃうじゃいる!!」

アシㇼパ「でも...!!」

『杉元さんを置いて行けません!!』

キロランケ「わかった!!杉元は俺が助けに行く!!」

アシㇼパ「杉元を教誨堂まで連れてきてくれ!!」

『土方ニㇱパがのっぺら坊は教誨堂にいると言っていました!!』

白石「そっちにも行っちゃダメだぜ」

『どうしてですか!?』

白石「杉元にアシㇼパちゃんとイナンクルちゃんと正門で待つように言われた」

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