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今宵は月のない... ページ23

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そして...



月光のない漆黒の夜
今宵は網走監獄侵入大作戦決行日



杉元「インカㇻマッとチカパシ」


杉元「永倉と家永はコタンで待機」


杉元「尾形は山に隠れて何かあれば狙撃で援護」


杉元「谷垣と夏太郎は川岸に用意した丸木舟で待機」


杉元「キロランケ、牛山、土方は宿舎で待機」


杉元「アシㇼパさんとイナンクルさん」


杉元「白石と俺が囚人たちのいる舎房へ侵入する」



杉元さんはコタンを出る前
皆にそれぞれの位置につくよう指示をする



『それでは、行ってきますね』


家永「ご武運を」


チカパシ「気を付けてね...」



インカㇻマッとチカパシ
永倉ニㇱパと家永さんとはコタンで別れ



『ん...』



尾形さんは私の頭を強く撫でると
網走監獄の見える暗い森の方へ向かった



谷垣「気をつけろよ」


夏太郎「気をつけて下さい土方さん」



谷垣ニㇱパと夏太郎とはクチャの前で別れ
私たちはトンネルの先へと進む



杉元「敷地内はどこも消灯され、すでにお互いが見えないほど真っ暗闇だ」


杉元「暗闇を突っ切って舎房へ近づく」


杉元「先導するのは都丹庵士」



すると宿舎の居間の奥から都丹ニㇱパが現れた
土方ニㇱパの計らいだろうか、予め宿舎にいたみたい



都丹「風の音が強いが周囲の建物の位置関係などは把握できる」


都丹「遠くへ伝わる舌の音もかき消してくれるだろう」


杉元「よし...行こう!!」



都丹ニㇱパに続いて
私とアシㇼパと杉元さんと白石さんは宿舎の外へ出る









看守「何だお前ら...」









杉元「ふんッ!!」


看守「ガッ...!!」



ガシャッ!!



キロランケ「いきなり見つかってんじゃねーかッ!!」



宿舎を出た途端
宿舎の手前を歩いていた看守2人と接触してしまった



白石「都丹てめえ!!耳糞つまってんのか!?」


杉元「聞き逃してんじゃねえよバカ野郎!!」


都丹「うるせぇ!!テメエらこそランプの灯りを見逃してんじゃねえか!!」



杉元さんと白石さん都丹ニㇱパは言い争いを始めた



アシㇼパ「しぃ〜〜!!」


『みなさんお静かにっ!!』



真っ暗闇で風の音が強い中
意を決して飛び出した矢先のできごとだったから...



キロランケ「ここはいいから行けッ!!」



幸い看守さんが仲間を呼ぶ前に対処できたからよかったけれど
明日から門倉ニㇱパがお尋ね者に...



牛山「これで門倉部長は明日から無職のお尋ね者だな」


キロランケ「幸先が悪い...」






.

五翼放射状平屋舎房→←新月まで



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作品ジャンル:アニメ
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作者名:檜枝 | 作成日時:2020年7月12日 1時

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