作戦会議 ページ19
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白石「大まかな作戦としては誰にも気付かれないように侵入して、アシㇼパちゃんとイナンクルちゃんをのっぺら坊に引き合わせる」
白石「そして何事も起きなかったかのように静かに立ち去れば大成功だ」
今回の作戦は誰にもバレることなく
いつものように朝を迎えることができれば大成功
土方「失敗すればここのトンネルはすぐに見つかり、その瞬間に門倉はお尋ね者だな」
門倉「この仕事に執着はありません」
門倉「その時は土方さんにお供します」
門倉「死んだ父も喜ぶ...」
門倉ニㇱパは安堵の表情を浮かべた
門倉ニㇱパのお父さんは土方ニㇱパと何かしらの関係があるのかな
キロランケ「土方の爺さんと通じてる看守は門倉さんだっけ?」
門倉「そうだ、集団脱獄事件をきっかけにほとんど看守は入れ替わった」
門倉「制服を着ているが警備増強のために裏金で雇ったモグリの看守も大勢いる」
門倉「夜中でも看守は樺戸監獄の2倍はいるだろう」
門倉「侵入して見つかれば容赦なく撃ってくるぜ」
杉元「もし...のっぺら坊がアシㇼパさんの父親だとして...」
杉元「連れ出すのは難しいのか?」
門倉「片足の腱を切られているのでいつも看守に支えられている」
門倉「連れて逃げるのはかなり困難だが不可能ではない」
不可能ではない...か...
アシㇼパ「危険を冒してまで連れ出す必要はない」
アシㇼパ「父が本当にのっぺら坊なら...」
アシㇼパ...
本当にウイルクを連れ出さなくていいの...?
でもこれはアシㇼパが決めた事
考えに考えた結果なのだろう
私はそれに従うまで
土方「...そこで盗み聞きしとらんで上がってこい」
土方ニㇱパの言葉にみんなが一瞬止まった
トンネルの方を見ると尾形さんが穴から顔を出した
土方「キロランケと谷垣からお前の事を聴き出したぞ」
土方「尾形百之助は自刃した第七師団長の妾の息子であるというのは師団内で公然の事実であったそうだな」
土方「ただの金塊目当てで軍を脱走したにしては出目がやっかいだ」
師団長の妾の息子...
出目がやっかい...
尾形「俺が何か軍をどうこうするために動いているとでも?」
尾形「冗談じゃねえよ面倒くせえ...」
尾形「テメエらだってお互いに信頼があるとでも言うのかよ」
私たちにそう言い捨てると
尾形さんはトンネルの中へ戻って行った
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年7月12日 1時
