【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの伍 (ページ15)

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本当のチタタプページ15

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尾形「男ってのは無駄なことに時間を割く方が好きなんだよ」

なるほど...
これが男女の考え方の違い

『フフッ...私にはまだわかりそうにないですね』

わかっていたらこんなに悩んでいないと思う
でも、わからないから面白いのかもしれない

尾形「お前...」

尾形「俺が死んだら悲しいか」

え...そんな...

『悲しいですよ...』

人間は長く一緒に居れば居るほど
別れの時は日を追うごとに辛くなっていく

何者にも変えられないただひとりの人間が
日常の中から消えてしまうのだから...

『尾形さんは仲間の誰かが亡くなったら悲しみますか?』

尾形「俺には関係ない」

関係ない...か...

『私も割り切れれば良いのですが...』

私にはとても難しいことだ

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-夕方-

『ただいま戻りました』

杉元「おかえり～」

アシㇼパ「イナンクル、ちょうどいい所に」

私たちが偵察から戻ると
アシㇼパが大叔母と夕食を作っていた

『夕食ですか?手伝いますよ』

私はアシㇼパと大叔母と共に夕食を作る

アシㇼパ「アイヌにとって主食だった鮭は本当の食べ物(シペ)と呼ばれ、川に鮭が極端に少ない年は餓死するものが出たほど重要なものだった」

アシㇼパ「だから私たちは鮭1匹余すところ無く利用する」

杉元「あれ...アシㇼパさん、皮は使わないの?」

アシㇼパ「鮭の皮はチュㇷ゚ケㇾという冬靴の素材にも利用する」

アシㇼパ「大人の靴一足作るのに鮭4匹の皮が必要だ」

アシㇼパ「秋に作って大切に履いてもひと冬しか持たないし、油断すると犬が食べてしまうけど...」

朝になったら食べられていたという事は良くある
鮭の皮は犬にとっても美味しいものなんだ

アシㇼパ「さて、鮭を食べる準備だ」

『まず頭を切り落とします』

『そして上頭の真ん中の氷頭という軟骨のある部分を切り取ります』

アシㇼパ「この部分を主に使う珍味な料理があるけど...」

アシㇼパ「杉元!!何かわかるか?」

杉元「えええ～まさか...」

アシㇼパ「チタタㇷ゚だ」

杉元「ハイ出ましたチタタプ!!」

アシㇼパ「チタタㇷ゚とは本来鮭のチタタㇷ゚の事を指すんだ」

杉元「チタタプの中のチタタプ!!」

キロランケ「痛ててッ!!つねった!!」

杉元さんはキロランケニㇱパをつねった
杉元さんはチタタㇷ゚が本当に好きなんだなぁ

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