【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの伍 (ページ14)

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偵察ページ14

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-網走監獄侵入大作戦4日目-

尾形「おい」

『はい、どうなさいましたか?』

尾形「出かけるぞ」

外で薪を運んでいると尾形さんが出かけると言ったので
私はすぐに身支度をして尾形さんについて行くことにした

『尾形さん、今日は何をなさるのですか?』

尾形「偵察だ」

偵察...

『それは...私も同行してよろしいのでしょうか?』

尾形「遠くから見るだけだ、問題無い」

遠くから...

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しばらく山中を歩くと...

尾形「見えるか、あれが網走監獄だ」

尾形さんは私を網走監獄が見える場所まで連れてきてくれた

『あれが...』

五翼放射状の建物がよく見える
私たちは近々ここへ侵入するんだ...

尾形「木に登るぞ、登れるか」

『はい、木登りは得意です』

私は尾形さんと同じ木に登った

『改めて考えると大掛かりな作戦ですね』

尾形「お前も侵入するんだろ」

『はい...』

私はのっぺら坊へ会いに網走監獄へ侵入するという
今回の作戦でとても重要な役目を任された

失敗をしてしまったらそこで終わってしまう
なにもかも初めてなのに一発で成功させないといけない...

『怖いです』

『侵入の日が近づくにつれて悪い方向に考えが進んでしまうのです』

『私の失敗が結果を左右するかもしれません...』

まだそうとは決まったわけではないのに
考えたくなくても頭の中に浮かんで邪魔をしてくる

尾形「ここまで来て諦めるのか」

『いいえ諦めません!!』

『私が小樽を出たのは網走監獄へ行ってのっぺら坊に会うためです』

のっぺら坊がウイルクなら
アシㇼパにしか金塊のありかを教えない

なぜアシㇼパに金塊を託そうとしたのか
ウイルクの本当の目的は何なのか

会って真相を確かめるしかないのだから...

『尾形さんはどうして金塊が欲しいのですか?』

尾形「...知りたいのか」

『いいえ、無理にとは言いません』

『手に入れば一攫千金なんて誰もが求め、夢見る事です』

『好機があれば誰もが手を伸ばすでしょう』

『みなさんと共に旅をして、その思いは理屈では変わらないという事がよく分かりました』

『ですが...』

やはり危険を冒してまで手に入る必要があるのでしょうか...

死んでしまっては叶えようとした事も
本当に実現できないまま消えてしまう

それでは元も子もない...

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