【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ29)

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屈斜路湖ページ29

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塘路湖のコタンに別れを告げて2日程経過した

私たちは無事に屈斜路湖にたどり着き
今はフチの13番目の妹の息子さんのいる
屈斜路湖近くのコタンにお邪魔している

白石「あれ、杉元とアシㇼパちゃんは?」

『杉元さんとアシㇼパなら山へコタンコㇿカムイを獲りに行くと言っていましたよ。』

白石「コタンコロカムイ?」

『シマフクロウの事です。』

白石「フクロウって食べれるんだ...」

白石さんはコタンコㇿカムイを食べた事がないのかな

チカパシ「イナンクル!!リュウと一緒に遊ぼうよ!!」

『良いですよ。』

特にやる事がないので
私はチカパシとリュウと遊ぶ事にした

白石「あ、俺も遊ぶ～!!」

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そして...

『もうすっかり日が落ちてしまいましたね。』

チカパシ「最近遊んでなかったから遊び足りないよ!!」

リュウ「ワンワン!!」

白石「みんな...元気だね...」ｾﾞｴｾﾞｴ

辺りが暗くなってきたので
私たちは屈斜路湖のコタンに戻ってきた

白石「ただいま～」

インカㇻマッ「あら、3人で出かけていたのですね。」

チカパシ「一緒に遊んだんだー!!」

チカパシはインカㇻマッさんに抱きついた
チカパシにとってインカㇻマッさんはお母さんのような存在なのね

谷垣「戻ったのか。」

『はい。』

谷垣「!!」

谷垣「イナンクル、脚から血が出てるぞ!!」

『え?』

私は谷垣ニㇱパに言われ自分の脚を見てみると
確かに脚から血が流れ出ていた

叢や山の中を走り回っていたから
脚を草や木で切ってしまったのだろう...

白石「大丈夫...?」

『はい、大丈夫ですよ。』

インカㇻマッ「手当をしましょう。」

『ありがとうございます。』

私はインカㇻマッさんから手当を受ける

インカㇻマッ「傷口はそこまで深くないので、すぐに治りそうですね。」

『そうですか、良かったです。』

チカパシ「ごめんねイナンクル...俺が遊ぼうって言ったから...」

『いいえ、チカパシのせいではありませんよ。』

『私が不注意だっただけなので、気にしないでくださいね。』

私は泣きそうなチカパシの頭を優しく撫でた

白石「あれ...」

白石「イナンクルちゃん、その包帯どうしたの?」

すると白石さんが
元々私の脚に巻かれていた包帯を指さした

インカㇻマッ「本当ですね...」

私の脚の数箇所には包帯が巻かれている

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