指紋 ページ22
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白石「あ!!いたいたアシㇼパちゃんだ!!」
杉元「良かった...無事だったか。」
私たちはアシㇼパを見つけた
側には谷垣ニㇱパとインカㇻマッさんもいる
アシㇼパ「イナンクル、大丈夫だったか。」
『ええ、アシㇼパこそ大丈夫でしたか?』
アシㇼパ「...」
『アシㇼパ...?』
アシㇼパ「キロランケニㇱパが私の父を殺したのか?」
アシㇼパは唐突にそう言い放った
白石「え?」
キロランケ「俺が?なんだよいきなり...」
『急にどうしたのですか...?』
インカㇻマッ「証拠は馬券に付いた指紋です。」
アシㇼパに続いてインカㇻマッさんもそう言い放った
谷垣「インカㇻマッ...?」
キロランケ「なに?」
白石「指紋?」
インカㇻマッ「指紋は人によってそれぞれ模様が異なるため、外国では数年前から犯罪捜査に利用されています。」
インカㇻマッ「私は長沼の競馬場で男性方の指紋を採取し照合を依頼したところ...」
インカㇻマッ「キロランケさんの指紋が数年前ある場所で採取されたものと一致しました。」
インカㇻマッ「アシㇼパちゃんのお父様が殺害された場所です。」
白石「えッ!?」
杉元「...」
ウソ...
ウイルクや他のニㇱパたちの殺害現場に
キロランケニㇱパの指紋があったなんて...
アシㇼパ「遺品のマキリの刃に指紋がついていたそうだ。」
アシㇼパ「父とは何年も会ってないと言っていたよな?」
キロランケ「おいおい...俺が犯人なら監獄にいるのっぺら坊は何者だよ?」
インカㇻマッ「極東ロシアの独立資金にアイヌの金塊を持ち出そうとしたあなたのお仲間の誰かでは?」
ロシア...
では...のっぺら坊はウイルクではなく
キロランケニㇱパの...
尾形「ちょっと待った。」
尾形「この女...鶴見中尉と通じてるぞ。」
尾形さんはインカㇻマッさんに銃口を向けた
尾形さんはインカㇻマッさんの言葉から
鶴見中尉と通じてるという情報を割り出したのだろう
でもどうしてインカㇻマッさんが鶴見中尉と...
谷垣「よせッ!!何を根拠に!!」
尾形「谷垣源次郎〜色仕掛けで丸め込まれたか?」
尾形「殺害現場の遺留品を回収したのは鶴見中尉だ。」
尾形「つまり鶴見中尉だけが指紋の記録を持っている。」
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年5月25日 23時
