【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの肆 (ページ20)

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ソワソワ No side ページ20

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-黎明-

白石「なんかバッタ...どっか飛んでったみたい...」

杉元「ああ...うん...」

杉元「じゃあそろそろ行こうか...」

キロランケ「...なんか盛り上がっちゃったな?」

キロランケ「なんでだろうな...ハハハ...」

あれからしばらく時間も経ち
正気を取り戻した男たちはセカセカと服を着ていた

杉元「...誰にも言うなよ?」

キロランケ「うん、わかってる...」

杉元「...」

白石「...」

キロランケ「...」

尾形「...」

杉元「イナンクルさん...見てこよう...?」

キロランケ「アイツも...いたんだな...」

杉元は番屋にある別室の扉を開けた
するとそこには気持ち良さそうに眠るイナンクルの姿があった

『...』zzz

...(((カ...カワイイ...!!)))...

スヤスヤと子供のように寝息を立てて眠るイナンクルの姿に、ラッコが抜けていないのか興奮する男たち

白石「イナンクルちゃん...いつもより色っぽいね...?」

杉元「俺がやったとはいえ...縛られてる姿が...」

尾形「外套...」

キロランケ「起こすのが勿体ねえなぁ...」

そう言いながらジリジリとイナンクルに近付く男たち

『ん...』

すると眠っていたイナンクルが目を覚ました
目覚めたイナンクルに男たちはドキッとする

『ぁ...すみません...眠ってしまいました...』

杉元「あ...うん...良いんだよ?まだ眠ってても...」

『あれ...キロランケニㇱパ...?』

キロランケ「よ、よぉ...久しぶりだな...」

『来ていたのですね。』

白石「キロちゃんはさっきここへ来たんだよぉ」

ソワソワと落ち着かない様子の男たち
イナンクルは少し様子がおかしいと思いながそんな男たちを見ている

『あの、杉元さん。』

杉元「えぇえ...どうしたの...?」

『そろそろ解いてほしいなと思いまして...』

杉元「あぁ...うん...」

寝ている間もずっと手をマフラーで縛られていたイナンクルは、杉元にマフラーを解いてもらう

杉元「解けたよ...」

『ありがとうございます。』

イナンクルはマフラーと外套を畳んで杉元と尾形に返した

『あれ、杉元さんと尾形さん...顔が赤いですよ?』

『それによく見れば白石さんとキロランケニㇱパも...』

杉元「えぇ?何でもないよイナンクルさん。」

白石「そうそう、気のせいだよ!!」

白石「鍋食べたし少し火照っちゃっただけだよ。」

『そうですか。』

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