【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ5)

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猫ページ5

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杉元「のっぺらぼうに会いに行って確かめたいことがある。」

杉元「それまでは金塊が見つかってもらっちゃ困る。」

コロコロコロ

牛山「会いに行くだって...?」

コロコロコロ

コロコロコロ

コロコロコロ

杉元「なあに!?コロコロって!!」

コロコロって...
まさかアシㇼパのお腹の音...?

お腹の音ってコロコロだっけ...

家永「私が何か作りましょうか?」

杉元「家永生きてた!!」

家永「お話の続きはお食事の席でされてはいかがでしょうか?」

家永さん...
確か札幌世界ホテルで女将さんをしていた

家永さんは土方ニㇱパの仲間だったんだ...

そして

家永さんが食事を作っている間
私たちは他にも刺青人皮の忘れ物が無いか探すことになった

動物の剥製がたくさんある部屋で刺青人皮を探していると...

猫「二ャ～」

『あ!!』

土方ニㇱパが抱きかかえていた猫が
私の身体に擦り寄って来てくれた

頭を優しく撫でてあげると気持ち良さそうに目を細める

『フフッ...可愛い...』

猫は私に懐いてくれたのか
ゴロゴロと転がって私にお腹を見せてくれた

『ねぇ猫さん、刺青人皮の忘れ物ってどこにあるのかなぁ?』

『たくさんあるのかなぁ?』

猫「ニャ～ン」

『ニャ～ン...』

猫は気持ち良さそうにあくびをした
私たちが一生懸命探している刺青人皮の事なんて分からないかぁ...

『猫さんにも分からないかぁ～』

猫「ニャァ」

すると猫は立ち上がり
トテトテと可愛らしい足音をたててどこかへ行ってしまう

でも途中で立ち止まり
〝ニャア〟とこちらを見て鳴いた

『ついてきてと言っているのでしょうか...』

私は猫の後と追うことにした

猫「ニャア～」

『猫さん、そちらは厨房ですよ?』

『危ないですよ?』

猫「ニャア...」

猫は厨房の前に座るとニャアと鳴いた

なんで厨房に来たのだろう...
もしかしたらお腹が空いているのかもしれない

『ちょっと待っていて下さい。』

『今何かお持ちしますね?』

私は家永さんに頼んで
猫が食べられそうな物を少しだけ分けてもらった

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