【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの弐 (ページ16)

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キナオハウページ16

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尾形さんは怒ってしまったのか
私たちに背を向けどこかへ行ってしまった

『尾形さん...』

牛山「ああ、気にしなくていいよ。」

杉元「あいつ、アシㇼパさんに銃で獲れないって言われてムキになってるだけだよ。」

尾形さんは意外と子供のような一面が...

アシㇼパ「おい杉元、お前も罠作るの手伝え!!」

牛山「あ、俺も作ってみたい。」

アシㇼパ「チンポ先生どうぞ!!」

アシㇼパは杉元さんとチンポ先生に教えながら楽しそうにヤマシギの罠を作っている

『アシㇼパ、私は山菜を採って来ますね。』

アシㇼパ「気を付けて行くんだぞ?」

杉元「くれぐれも迷子にならないようにね?」

『はぁい。』

私は山菜を採りに森の中を歩き始めた

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しばらく経ち...

杉元「あ、イナンクルさんおかえり。」

『山菜をたくさん採ってきました。』

『今日はキナオハウを作りましょう。』

アシㇼパ「さっそく一緒に作ろう!!」

私は水を張ったお鍋を火にかける

『あ...』

思えば白石さんとキロランケニㇱパの分の食料や調味料まで私とアシㇼパと杉元さんが持ってきてしまった...

『どうしましょう...』

アシㇼパ「白石とキロランケニㇱパの分まで持ってきてしまったな。」

牛山「あいつらの飯ならジイさんが食わせてるから大丈夫だ。」

土方ニㇱパはお金持ちなのかな...

『では、使わせていただきます。』

私はアシㇼパと採って来た山菜を食べやすい大きさに切ってお鍋の中に入れ、飯盒で白米を炊爨し始める

杉元「あ!!アシㇼパさんまた味噌付けて食べてる!!」

アシㇼパ「山菜はオソマに合うな!!」

『もう...つまみ食いはいけませんよ?』

アシㇼパは頬を大きく膨らませた

『ん"...』

可愛い...

『もっと食べますか?』

杉元「イナンクルさん!?」

頬を膨らますアシㇼパがとても可愛らしく
私はついつい甘やかしてしまう...

牛山「お前たち、いつもこんな感じなのか?」

杉元「まあ...」

『いつも通りですね。』

牛山「仲良いね。」

チンポ先生は私たちを微笑ましく見ている

アシㇼパ「イナンクル、そろそろオハウに味付けをしよう。」

お鍋の蓋を開け
塩でオハウの味を整える

『白米も炊けてきましたね。』

アシㇼパ「混ぜご飯にして食べよう。」

『あ、いつの間に...』

料理のにおいに誘われたのか
いつの間にか尾形さんが帰ってきていた

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