【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ25)

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覚悟ページ25

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谷垣「イナンクルは自分の事よりもフチやオソマを守ろうと必死だった。」

谷垣「それなのに俺はアイツらに気を取られて...」

谷垣「恐い思いをさせて本当にすまない...」

谷垣ニㇱパは悪くないのに...

『谷垣ニㇱパ、私は大丈夫ですよ。』

杉元「大丈夫じゃないだろ。」

杉元「震えてる...」

杉元さんは震える私の手をギュッと握った

杉元(もし俺とアシㇼパさんがいる時に来ていたら...)

杉元(危ないところだった...)

谷垣「本題に入るが...」

谷垣「イナンクル、俺と一緒にコタンへ残るか杉元たちと一緒に網走へ行くか決めてほしい。」

『えっ...?』

コタンに残るか、網走へ行くか
どうしてそれを私に聞くのだろう...

杉元「俺たちは網走監獄にのっぺら坊へ会いに行く。」

杉元「信じられないかもしれないけど...」

杉元「のっぺら坊はアシㇼパさんの父親なんだ...」

『え...』

ウイルクがのっぺら坊...?
確かにあの入れ墨はウイルクくらい器用じゃないと彫れないかもしれないけど...

でもどうしてアイヌを殺してまで金塊を...
ウイルクがアイヌを殺す意味なんてどこにも...

杉元「イナンクルさん。」

杉元「谷垣とここに残るか、俺たちと一緒に網走へ行ってアシㇼパさんの父親に会うか...」

杉元「すぐに決めてほしい...」

だからアシㇼパは網走へ行ってのっぺら坊が本当にウイルクなのかを確かめに行こうとしているんだ...

フチやオソマちゃん谷垣ニㇱパが心配だけど...

ウイルクにもう一度会いたい
もう一度会って感謝を伝えたい

『杉元さん私...』

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『網走へ行きます。』

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私は一旦自分のチセへ戻り
サラニㇷ゚に薬草と毛布と救急箱を入れ

山刀(タシロ)と小刀(マキリ)を身につけ
矢筒(イカヨㇷ゚)に矢(アイ)を補充して桜の皮を巻いた弓(カリンパウンク)を持って行く

『皆さんおまたせしました!!』

杉元「おお...随分と物騒なナリになったじゃねぇの。」

白石「イナンクルちゃんもアシㇼパちゃんみたいに弓を使うんだね。」

キロランケ「イナンクルはどんな姿勢でも精確に矢を命中させられるんだ。」

アシㇼパ「イナンクルは凄いんだぞ!!」

あの頃はよくキロランケニㇱパと一緒に狩りをしていたなぁ...

ウイルクともアシㇼパとも一緒に狩りへ行った
私とて決して戦えないわけでは無いのだ

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