刺青の情報 ページ42
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-長沼のコタン-
網走へ向けて再出発しようと馬に荷物を乗せていると
アシㇼパ「脱糞王、夢から覚めたか。」
白石さんが小さな馬に乗って帰ってきた
白石「あー、悪い夢を見ていたようだ...」
白石「博打なんかに手を出すもんじゃねぇな。」
白石「反省したよぉ〜」
杉元「てめぇ...何も反省してねぇな...」
キロランケ「とっとと準備しろ、網走は遠いぞ。」
白石「その前に、取っておきの情報を聞く気はねぇか?」
早速出発しようとする私たちに白石さんが取っておきの情報を持ってきてくれた
杉元「またろくでもない話じゃないだろうな?」
白石「まあ聞いてくれ。」
白石「ススキノのかわい子ちゃんからきいた話では...」
白石「
白石「その家が夕張にあるんだと。」
夕張に...
それと死体を剥製にするなんて正気の沙汰じゃない...
白石「網走の計画だってうまくいく保証はないんだからよぉ」
白石「道すがら囚人や刺青人皮の情報が手に入るなら、そこへ向かってみるべきだと思うんだよなぁ」
杉元「夕張か...」
『どうなさいますか?』
杉元「行くか。」
キロランケ「そうとなれば早速夕張へ行くか!!」
白石さんの名案により、私たちは道すがら金塊にまつわる情報がある所へ出向く事にした
キロランケ「今日は進める所まで進んで野宿だな。」
『そういえばもう春ですね。』
キロランケ「これで野宿も少しはマシになる。」
もうすぐ春が来る
小樽のコタンを旅立ってまだ数週間しか経っていないけれど、フチやオソマちゃん、谷垣さんは元気にしているかな...
アシㇼパ「春になればイナンクルの美味し料理がたくさん食べられる!!」
白石「そりゃ楽しみだね!!」
皆なら大丈夫
きっと元気にしている
今は目の前に続く長くて途方もない道を
真っ直ぐに進まなければ...
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作者名：檜枝 | 作成日時：2020年3月9日 22時
