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想い ページ40

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白石「杉元!!」


白石「お前はカネが必要だから北海道に来たんだろ?」


白石「いくら必要なんだ!!」


白石「金塊2万貫じゃないだろ!?」


白石「命なんかかけなくても稼ぐ方法が目の前にあるじゃねぇかッ!!」



アシㇼパから
杉元さんはお金を稼ぎに北海道へ来たと聞いていた


けれど出会ってしまった
そして聞いてしまった


例え目の前に楽な道があったとしてもその道を決して通らず、危険も承知で突き進むことを決意してしまったんだ...



杉元「必要なカネが手に入ったからいち抜けたなんてそんな事...」









杉元「俺があの子達にいうとでも思ってんのかッ!!」









まだ後戻りはできるかもしれない
今止めておけばすぐに元の生活に戻れるだろう


それなのに...



『どうして...』



危険な目に遭ってまで...



杉元「イナンクルさん...」



杉元さんは白石さんから手を離すと
私の方へ歩み寄ってきた



杉元「イナンクルさん...」


杉元「そんな泣きそうな顔をしないでくれ...」


『ですが...』


杉元「俺たちはお互いがお互いの目的のために手を組んだんだよ。」


『その目的がアイヌの埋蔵金ですか?』


杉元「お互いが目的を達成するまでは何があろうとも裏切らない。」



本当に...


それだけなの...?



『杉元さんは...アイヌの埋蔵金が本当にあると思いますか...?』



お金が欲しいだけなら白石さんの意見も一理ある
一度交わした契約と制約を守るのも道理だと思う


でも、もし埋蔵金が無かったら...
こんな危険を冒してまで網走監獄へ向かう意味が...



杉元「それを今から確かめに行くんだよ。」


杉元「例えなかったとしても、俺は網走監獄へ行ってのっぺら坊に会って聞きたいことがある。」


『のっぺら坊に...ですか?』



中途半端は彼自身が決して許しはしないのだろう
何がそこまで原動力となっているのか私には分からない...


でも...


彼の原動力はほんの微かな希望なのではないかと私は思った


杉元さんはきっとのっぺら坊に会って
アイヌの埋蔵金の事とアシㇼパの事を聞きたいのだろう



『そうですね、それを今から確かめに行くのでしたね。』



金塊もその分け前もいらない


私はただ
アシㇼパが真実にたどり着けるのをこの目で見守りたい...




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設定タグ:ゴールデンカムイ , アニメ , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:檜枝 | 作成日時:2020年3月9日 22時

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