【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ34)

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金欠ページ34

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杉元「んじゃあ行くか。」

『次はどちらへ向かうのですか?』

杉元「長沼のコタンだよ。」

長沼の...

『確かアシㇼパの親戚がいる...』

アシㇼパ「そうだ、長沼のコタンには私の親戚がいる。」

キロランケ「昨日白石が爆薬を全部使ってな。」

キロランケ「爆薬を買い直すためにそのコタンに滞在してカネを稼ぐんだ。」

白石さん...

たくさん買った爆弾を
全て使ってしまったのですね...

結構お金を使っていたかので
また揃えるとなると...

そう...
ならば仕方がないです...

『でしたら薬を売りましょう。』

『たくさん持ってきたのでそれなりに売れるかと...』

キロランケ「お前の薬売っちまったら、誰かが怪我や病気になったときに大変だろ?」

そうだけどその時はまた...

『作ればいくらでも...』

杉元「作るっていっても...」

杉元「薬草を乾燥させたり色々大変だよね。」

あれ...杉元さん...

『作り方を知っているのですか?』

杉元「イナンクルさんの家へ行ったときに部屋の中にたくさん干してあったから。」

杉元「イナンクルさんは簡単だって言うけど、本当は手間のかかる作業なんだよね?」

『はい...』

杉元さん
そんな所まで見てくれていたんだ...

感激...

良い薬は作るのに手間がかかるから
その事を知っていてくれるのはとても嬉しい

『そうですね、作るのは容易ではありません。』

『ですがいざというときのために調合済みの薬をたくさん持ってきました。』

『それを少し売って軍事資金としましょう。』

私はサラニㇷ゚から小さな巾着袋を取り出した

白石「それが売る分の薬?」

『はい、これなら売れるはずです。』

『問題は手に取ってもらえるかどうか...』

アイヌだからと言われて断られた事もあり
外国人だから毒なのではないかと言われて断られた事もある

『信用ならないと断られる事が多くて...』

白石「それなら俺に任せてくれ!!」

白石「イナンクルちゃんの代わりに俺が高く売れる場所で売ってくるから!!」

アシㇼパ「イナンクル、白石を信用するな。」

『え...?』

アシㇼパ「無駄にお金を使うぞ。」

無駄に...

白石「ク～ン...」

白石さんは少しだけ落ち込んでしまった

杉元「おい白石、仕切り直すぞ。」

白石「一生懸命働きます...」

私たちは薬を売り歩きながらアシㇼパの親戚のいる長沼のコタンへ資金集めのために向かった

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