【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ32)

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体調不良ページ32

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-札幌世界ホテル炎上の翌日-

『体調不良だなんて...申し訳ございません...』

あれから分かった事といえば
札幌世界ホテルで妙に眠かったのはガスが原因だったということ

私は薬が効きやすい体質なため
微量でも効いてしまいこの事が判明した

あの後違うホテルに滞在できたものの
私の体調が良くなることはなかった...

そして今も尚
ガスと睡眠不足で体調不良です...

アシㇼパ「良いんだ、私だって気を失っていた。」

杉元「色々あったから身体に余計なストレスがかかったんだよなぁ...」

白石「体調が悪かったのに気付けなくてごめんね?」

『いいえ、私の身体が弱いだけです。』

『ご迷惑をかけて申し訳ございません...』

ついて行くと言っておきながら
私はずっと旅の邪魔しかしていない...

本当に申し訳ない...

キロランケ「イナンクル...」

キロランケ「お前いつからそんなに他人行儀になった...」

キロランケ「もっと頼っても良いんだぞ?」

『...』

私が頼るなんて烏滸がましいにも程がある

私は親のいないただの放浪者、そんな私を拾ってくれたウイルクやアシㇼパの友人たちに無礼など決して...

杉元「本当に顔色が悪い...」

杉元「今日はゆっくり休んで。」

アシㇼパ「チンポ先生は私たちが探しに行くから、イナンクルはここで待っていろ。」

白石「お土産買ってくるね～」

キロランケ「安静だぞ?いいな?」

『はい、いってらっしゃいませ。』

4人はチンポ先生を探しに消火されたばかりの札幌世界ホテルへ向かった

『...』

静かな室内...

『ひとり...』

皆と共に過ごした後に1人になるととても恐い...

〝もっと頼っても良いんだぞ?〟

キロランケニㇱパはそう言っていたけれど...

『今更...』

以前の私はよくキロランケニㇱパと過ごしていた
何もかもが充実していて求める物も何も無かった

楽しかった...
でもそんな日常はすぐに崩れた

私が求め過ぎてしまったがためなのか...
それともカムイが私に試練を与えているのか...

父の犯した過ちを
カムイはまだ許していないのか...

あれから私は人に頼ることが恐くなった
大切な人が私の周りから消えていく...

『違う...』

私はこんなジレンマを断ち切りたいから
皆と過酷な旅に出ることを決めたんだ

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