【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ23)

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キロランケニシパページ23

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-翌日-

オソマちゃんと谷垣ニㇱパが一緒に遊んでいると

杉元「ただいま。」

白石「ただいまイナンクルちゃ～ん!!」

『杉元さんに白石さん、おかえりなさい。』

アシㇼパたちがニシン漁場から帰ってきた

白石「え?」

白石「うそ谷垣...?」

杉元さんと白石さんは
谷垣ニㇱパを見てビックリしている

谷垣「軍服は目立つからアットゥシを着るようにした。」

谷垣「着心地は意外といい。」

白石「アイヌにしか見えねえ...」

そう、昨日谷垣ニㇱパが頼みたいと言っていたのはアットゥシの事だ

軍服では目立ってしまうという理由だけど
身を隠したいのならまずは周囲に溶け込む必要がある

杉元「谷垣ちょっと...」

すると杉元さんが谷垣ニㇱパを呼んだ
大事な話だと思ったので私は席を外す

すると...

??「その五弦琴(トンコリ)...」

??「懐かしい、アシㇼパの父親が樺太で手に入れたものだ。」

??「おや?お前は...」

杉元「知り合いかい?」

??「アシㇼパの叔父だっけ?」

??「あれ?でも耳が...」

この声...
久しぶりに聞いた

とても懐かしい...

『キロランケニㇱパ!!』

キロランケ「お前、イナンクルか!!」

キロランケ「いい女になったなぁ!!」

キロランケニㇱパは私を抱きしめた

キロランケ「久しぶりだな、元気にしてたか?」

『はい!!』

キロランケニㇱパとは私がウイルクに拾われて間もない頃に出会った
キロランケニㇱパはウイルクと共に北海道へ渡って来たアイヌだ

私と父と同じ...

キロランケ「そういえばお前ももう良い歳だろう?」

キロランケ「婿(ココウ)はどこだ?」

キロランケ「あいさつがしたい。」

『えッ!?』

ココウって...

『い...いないですよ!!』

白石「ココウ?」

アシㇼパ「婿の事だ。」

杉元「婿?」

白石「じゃあイナンクルちゃんはもう結婚ができる歳なの?」

『はい。』

アシㇼパ「白石には渡さないぞ!!」

アシㇼパは白石さんの前に立って仁王立ちをしている

キロランケ「何だ、いないのか。」

『はい...』

キロランケ「まあそうだよな。」

キロランケ「もしいたら一発ぶん殴ってたよ。」

杉谷白ア「「「「え?」」」」

一発ぶん殴るって...
ああ良かった...ココウがいなくて...

そうでなければ理不尽に殴られてしまう...

『で、では、皆が帰ってきたので早速食事にしましょう!!』

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