【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの壱 (ページ12)

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ウパシクマページ12

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ズズッ

うん...

うん...

程よい塩気に

ユㇰの肉が...

合う...

『オソマ美味しいです!!』

アシㇼパ「言っただろ?美味いって!!」

『これがシサㇺの調味料...興味深いです...』

私も杉元さんのミソを少しいただき
お椀の中に入れて食べる事にした

するとフチが私たちに鮭のルイペをご馳走してくれた

アシㇼパ「鮭のルイペだ。」

アシㇼパ「これは寒い時期しか食べられない。」

杉元「ルイペ?」

杉元さんと白石さんはルイペを食べた

杉元「ん...冷たい...」

白石「半分凍っていて不思議な食感だ。」

杉元「口の中でとけてトロトロになる...」

杉元「うまいッ!!」

アシㇼパ「生の肉や魚を立木にぶら下げて凍らせたものをルイペと呼ぶ。」

『ルイペは〝とけた食べ物〟という意味ですよ。』

白石「なるほど、寒い土地で生まれた食べ物だから凍ってるのが基本なんだな。」

ルイペは寒い時期にしか食べられない
私たちにとって大切な保存食だ

フチ「神の魚がいるおかげで(カムイチェㇷ゚アンクスケライ)私たちは生きているのだ(アオカイシㇰヌアンペネ)」

フチ「でもある時から(コㇿカヘㇺトマニワノ)神の魚が川を上ってこなくなった(カムイチェㇷ゚ソモヘメㇱパ)」

フチ「男たちが砂金を採って水を汚したせいだ(オッカイウタㇻコンカネウモマレワワッカイチャッケレレワクス)」

杉元「おばあさん何だって?」

『フチの鮭にまつわる言い伝え(ウパㇱクマ)です。』

フチのウパㇱクマをアシㇼパが訳す

アシㇼパ「同じことが日高、釧路、白老...あちこちで起こった。」

アシㇼパ「砂金は村の代表者が船を使い海を通って一箇所に集められた。」

アシㇼパ「それが何年か続いたので鮭が獲れなくなり、生活は苦しくなった。」

アシㇼパ「アイヌは話し合い砂金を採るのをやめた。」

アシㇼパ「争いの元となる砂金はそのまま隠され話すことも禁じられた。」

アシㇼパ「やがてみんな年老いて、金塊のありかを知る者はこの村の年寄りひとりだけ(・・・・・・・・)になった。」

杉元「その年寄りものっぺら坊に殺された...」

のっぺら坊...

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