その瞬間。 ページ25
弱い雨の中、スクアーロとAは歩きだした。しかし、雨は長く降り続けることはなく、今はもうあがっている。
“もうちょっと雨の中、歩いてみてかったです”
そういって、Aは少し残念そうに空を見上げる。雲の間から、もう太陽が顔を出している。
「そうかぁ？あんまぬれっと風邪ひくぜぇ？」
Aにつられてか、スクアーロも同じように空を見上げた。
そのまましばらく街中を歩く二人。時たまAが足を止め、スクアーロを質問攻めにしている。
なかでもAが驚いていたのは……
“あれ、もしかして虹ですか？”
文こそは丁寧なものの、本人の顔はそれはもう、輝いてる。
「あ"ぁ、虹だなぁ」
“すごいです！ほんとに綺麗ですね！”
白黒だったあちらの世界では、虹は薄ぼんやりとしか見ることができなかった。空の色と同化して、なかなか認識できないのだ。
「だなぁ…」
嬉しそうなAを見て、自然と頬が緩むスクアーロ。ぬれたアスファルトが、雨上がり独特の雰囲気を漂よわせている。
「アイスでも食うかぁ？」
道端に店を出していたアイスクリームの移動販売車をスクアーロは指さした。
「買ってくる」
そう言い、販売車へ向かおうとするスクアーロ。
『…！』
しかし、Aに袖を捕まれ動きを止める。どうやら自分でアイスを選びたいらしい。
「んじゃAも…い……」
振り向いたスクアーロの言葉は最後まで発せられることは無かった。振り返ったとき。一瞬見えたAの顔。
しかし、次の瞬間それは……
「……見ちまうとなぁ……」
たった今、数秒ほど前までAがいた空間に、スクアーロの呟きだけが落ちた。
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田螺(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！銀魂は単行本を持っておらず、記憶違いが怖いので書けないかもしれません…リクエストの中で可能性が高いとすればやはりリボーンですかね！家族関係というものもいつか書いてみたいお題ではあります^^選択肢の一つとして考えてみます！ (2017年8月6日 21時) (
レス) id: 755aeb3c0d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品でしたもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品で高杉か銀時の姉か妹の作品で家庭教ヒットマンリボーンかアニメKの世界にトリップした作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張ってくださいね！ (2017年8月3日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
田螺@元金魚草(プロフ) - ノーノンさん» ありがとうございます！そんなに誉めても何もでませんよ((励みになります！頑張ります(｀･ω･´)ゞ (2015年8月31日 21時) (レス) id: 182f82b565 (このIDを非表示/違反報告)
ノーノン(プロフ) - 話と書き方がピンポイント過ぎて。もう…もう！((とにかく最高です！更新頑張って下さいっ！ (2015年8月31日 18時) (レス) id: c3b57de6d5 (このIDを非表示/違反報告)
田螺@元金魚草(プロフ) - ペテン師さん» うわぁぁ!?!?蘭にばかり気をとられていて間違いに気づきませんでしたっ！うっわ、その間違いは恥ずかしい！即なおしました！わざわざすみません、本当にありがとうございました!!! (2015年8月20日 1時) (レス) id: 182f82b565 (このIDを非表示/違反報告)
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