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亜嵐side



涼太からAが風邪引いたと連絡が来た
それは俺にとって大事件に当たるものなんだ
小さい子にはよくあることだ。と他人のように思っていたけど
いざそれを目の前にしたら他人事のようには思えなくなって
気づけば涼太の家へと足を運んでいた

なにかいいものはないか
ドラッグストアに行ってゼリーを買って
風邪にいいものを買って
涼太の家へとついた
そして涼太は仕事があると言ってAの看病を任された


部屋に入ると
顔が赤く、はぁはぁと苦しそうに息をして寝ているAが目に入った

俺はひんやり冷えたタオルをAのおでこに付ける

「ん…」


と、一瞬苦しそうにしたけど
このタオルが気持ちいのか
スッとシワを緩めた

それでもまだ苦しそうに息をしている
風邪菌…ムカつく
こんな小さい体に入り込んでんじゃねえよ
どうせなら関口メンディーに入り込めよ←

あ、そう言えば、熱何度か聞いてなかったな



亜嵐:熱いくら?

涼太:38.3



うわ。あのさ、世界から風邪菌無くそうよ
風邪菌なんて要らない
だって、こんなに小さな体を苦しめるんだから


「んん…っ…コホッコホッ」

亜嵐「だいじょうぶ」


そうやって頭ポンポンすると
タオルがすごい熱くなっていた
これはタオルを変えなければ

「んん…っ、コホッコホッ」

「…ん、?あらん、くん、」

亜嵐「あ、おきた?」

Aは俺に気づきほわっと顔を緩めた
小さな顔で必死に笑おうとしている
できるなら変わってあげたい
誰もがそう思っただろう

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作者名:みかん | 作成日時:2017年8月19日 1時

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