キング・オブ・男!!〜全てを敵にしても守りたい人〜

死なせへん ページ50

【錦戸side】


緑「……ッ」



大倉の腹に俺の拳を即座にくらわせる。

俺の拳をくらった大倉は俺から離れて蹲っている。


自業自得やな。


ゆっくりと立ち上がると廊下に向かって歩き出す。



緑「何処、行くん？」


黄「すばるのとこ」



何でか分からないけど嫌な予感が凄くする。



緑「肩、貸した方がええ？」


黄「いや、これくらいなら大丈夫やな」


緑「それならええですけど」



大倉の隣を通りふすまを開けて廊下に出ると

急ぎ足ですばるの部屋に向かう。



赤『っあ・・・ぅ、ぐっ・・』



すばるの部屋の前に行くと微かだが聞こえてくる声。


ヤス


マル


俺のためにやってくれたんかもしれへんけどやりすぎや。



赤『りょ・・・っ、うっ・・・』



一瞬、耳を疑った。


すばるが俺の名前を呼ぶなんて思っていなかったから。



黄「お前等、すばるに何しとるか分かっとるのか」



中に入ってみるとヤスがすばるに馬乗りして首を絞めている。


そんなことしたらすばるは死んでまう……。



青「亮か。今、ええとこなんやから邪魔せんといてくれる？」


黄「……さっさと離れろや」


橙「亮ちゃん？」


黄「今すぐ退かへんようなら俺はお前等を許さへんからな」



久しぶりにヤスとマルのことを睨んだかもしれへん。


出会った頃、以来やな……。

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