05‐■Busted ページ5
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「マレウス様、ただいま戻りました」
「ああ」
漸くシルバーの誤解を解いた所で、丁度寮についた。
もうマレウス様はセベクと一緒に戻ってきていたみたいで、談話室のソファで読書をなさっていた。
一礼して自分の部屋に戻ろうとしたとき、ぬっと上からリリア先輩が現れる。
……もう日常茶飯事のことで慣れてしまった。
「何じゃ。面白い反応を見られると思ったのに」
「何度も同じ登場をされると嫌でも慣れます
もう何があっても驚きませんよ！」
「そうかそうか。何があってものぉ？」
「何です…？ 何か嫌な予感が…」
「そういえばAは今回はサバナクローの寮長に勉強を教わったそうな。
試験の出来はどうじゃった？」
思わぬ話題に私は上りかけていた階段を思いきり踏み外してしまった。
な、何でそれを…！
ギリリと音が鳴りそうな首を後ろに動かせばリリア先輩は無邪気な笑顔で飛び回っている。
それまで読書を続けていたマレウス様が本をわざわざお閉じになって私の方へ向いた。
「…A……。キングスカラーと、勉強を？」
「は、はい」
「なぜ僕に言わなかった？」
「できれば言いたくなかったからです」
「そうか。僕に内密にしておきたい程の仲なのか」
「そ、そういうわけでは…！」
マレウス様は人間の私に異常なほど過保護だ。
それは、私が人の子だからという理由と、なおかつ。
私が女だからという理由で。
この場に居る4人は全員、私の性別を知っている。
だからか、私に対する4人の反応はずっとオーバーケアなのだ。
別にそれが迷惑しているというわけではないのだけれど…いや、セベクに対しては迷惑なほどついてくる。
「否定しなくてもいいんじゃぞ？
図書館で二人足を絡ませておったではないか」
「足を？ …ふむ。詳しく聞かせてもらおうか」
「…ッリリア先輩、そんな御幣を生む言い方はやめて下さい！」
「本当の事じゃろう」
「A様！ 必要とあれば僕が制裁を下しに！！」
「お願いだからセベクは黙ってくれる？」
今まで黙って聞いていたセベクの介入で、途端に騒がしくなった談話室。
マレウス様が立ち上がった時、寮長室に来るように目で合図されたので逃れる術はないと悟った。
(私は死ぬのかな、セベク)
(若様の奥方である限り決して死にません！)
(いつの間に私は結婚したんだろう)
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小豆 -azuki- - とっても面白かったです！レオナさん大好きなので、二次創作でも本人らしい言動で書いてくださっていて読みやすかったです！私はゲームはこのお話のところまで行けていないので、ストーリーを早く進めたくなりました！面白い楽しいお話をありがとうございます！ (2021年1月11日 2時) (
レス) id: a6a087e4cf (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - あやかさん» あやか様、最後までご愛読ありがとうございました！この作品は残念ながらここまでです！後のお話は読者様のお好きな様に想像を膨らませて頂けると嬉しいです…！ウワァなんて嬉しいお言葉…身に染みます。ありがとうございます…！ (2020年11月29日 9時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - すごく面白かったです！！キュンキュンしましたー！続編なんてない…かなぁ…なんて。もう本当に、終わってしまうのが勿体ないくらいです！！もっと見たかったー！ (2020年11月28日 0時) (レス) id: 674992aea4 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ま。さん» コメントありがとうございます！その一言、心に染み入ります！感想聞かせて下さり感謝いたします！ありがとうございます(^^) (2020年10月26日 11時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ま。 - 面白かったです！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: cd9d134222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2020年6月30日 22時
