04-■F score ページ4
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「よーA！ おはよう！ 試験はどうだった？」
「カリム！ それにジャミルくんも！」
試験最終日。
どんよりとした気分で廊下を歩いていると、隣のクラスのカリムとジャミルくんが二人並んでるのと目があった。
二人は両隣のクラスだから仲が良い。
「試験、赤点ギリギリだと思う……」
「そういえばAは動物言語学が苦手だったな」
「はっはっは！ 赤点ぐらい気にすんな！ どーんと構えてろ！」
「いや、赤点って決まったわけじゃないから！」
相変わらずカリムはデリカシーゼロだな…。
だけど今回は絶対に赤点なんて取られない。
なんてったって、先輩に教えてもらったんだから。
「えらく意気込んでるな。どうかしたのか」
「うん。今回だけは赤点取ったらやばいの」
「補習でもあるのか？」
「ううん。キングスカラー先輩に教えてもらったから」
私の言葉にジャミルくんは珍しく顔を歪ませて目を丸くした。
そりゃそうなるよね。私だって不思議なんだからだれでも思ってるか。
「あのレオナ先輩が？ 怠惰で有名な？」
「それと傲慢で飽き性で有名な」
「子供の世話は嫌いだって言ってたのに？」
「誰が子供だ！ ジャミルくんと同い年だっての！」
「すまない。信じられなくてな」
「子供だなんて思ってないから安心しろ」と頭をくしゃっと撫でられる。
……いや、それこそ子ども扱いしてない？
カリムはそれを見て「仲が良いんだな！」なんて呑気に笑ってる。
ちなみにこの二人も、私が女だって事は知らない。
「A」
「シルバー」
カリム達と話していると眠そうな顔したシルバーが。
彼は同じ寮生。マレウス様の護衛を仕ってる仲間。
カリムとは同じクラスなのに随分教室から出てくるのが遅かったなあ。
「何かあったの？」
「ああ…試験中居眠りしていたら呼び出されてしまった」
「また？ シルバーのそれはどうにかならないのかな」
「俺だって困っている…。それより、もう話は済んだのか？
寮に帰るところなら共に行こう」
「うん。それじゃあね、カリム、ジャミルくん」
「ああ。またな」
「赤点気にすんなよー！」
カリム……！ また余計な事をそんな大声で！
ほら見ろ、シルバーが変な顔してる！
寮につくまでに弁解するって余計な仕事が増えてしまった。
(赤点取ったのか)
(まだ返ってきてもない！)
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小豆 -azuki- - とっても面白かったです！レオナさん大好きなので、二次創作でも本人らしい言動で書いてくださっていて読みやすかったです！私はゲームはこのお話のところまで行けていないので、ストーリーを早く進めたくなりました！面白い楽しいお話をありがとうございます！ (2021年1月11日 2時) (
レス) id: a6a087e4cf (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - あやかさん» あやか様、最後までご愛読ありがとうございました！この作品は残念ながらここまでです！後のお話は読者様のお好きな様に想像を膨らませて頂けると嬉しいです…！ウワァなんて嬉しいお言葉…身に染みます。ありがとうございます…！ (2020年11月29日 9時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - すごく面白かったです！！キュンキュンしましたー！続編なんてない…かなぁ…なんて。もう本当に、終わってしまうのが勿体ないくらいです！！もっと見たかったー！ (2020年11月28日 0時) (レス) id: 674992aea4 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ま。さん» コメントありがとうございます！その一言、心に染み入ります！感想聞かせて下さり感謝いたします！ありがとうございます(^^) (2020年10月26日 11時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ま。 - 面白かったです！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: cd9d134222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2020年6月30日 22時
