世界は虹色で出来ている９ ページ10
ーーーーーじゅうじゅう、ベーコンが焼ける良い音と香ばしい香り。それに混じってトーストの優しい香りもする。
シルクは誰かの手料理を食べるなんて久しぶりで、通された部屋でわくわくしながら待っていた。
Aの部屋の中はシンプル…というか、殺風景…と言った方が的確な表現で。
だけど、女性らしい花のような良い香りと、アトリエで匂った油絵の具の匂いが微かに混じっていた。
男ばっか集まる部屋じゃこんな良い匂いしねぇもんな…ｗ
なんて少し自嘲気味に笑った。
『シルクさん…珈琲と紅茶、温かいのですがどちらが…？』
シ「紅茶！ミルクティーで！」
『ふふっ、了解です』
キッチンからひょっこり顔を出したAはクスクスと笑ってまた戻って行った。
シルクはゆっくりとソファーに座って、すこしばかり早くなった鼓動には気付かないフリをした。
『お待たせしましたっ！』
ソファーに座った膝辺りの高さまでのローテーブル。
ガラス製のそれにカチャリと陶器のプレートの音が小気味よく響く。
こんがり良い色の焼き目が付いたトーストは半分に切られ、別のプレートにはベーコンと半熟に焼けた目玉焼き。
そして、何故かAには似つかわしく無いなと感じた、いかにも高級そうなティーカップとソーサー。
とても良い香りのミルクティーが白く湯気を立てていた。
シ「すげぇ！めっちゃちゃんとした朝ご飯じゃん」
『そうですか？！こんなの全然手間かかって無いですよ…？』
Aはシルクが普段どんな食生活をしているのかと心配になった。
シ「食べよ食べよ！」
シルクはソファーから降り、直接床に座ってローテーブルに向かい、
Aもシルクに向かい合うように反対側へ腰を下ろした。
シ「いただきます！」
『はい！いただきますっ』
２人で手を合わせて、なんだか幼稚園児みたいだって笑いながら他愛もない話で朝食の時間を楽しんだ。
彼女のフォークの持ち方や、トーストを口に運び咀嚼するその姿がとても綺麗だった。
→Next！
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まゆ - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - つーたんさん» つーたんさん初めましてぇぇ！:*:・(*´ω`pq゛ととととっても嬉しいお言葉を頂いて震えてます(動＆揺)ニヤニヤしてもらえて幸せです( *´艸｀)更新頑張りますー！また読みに来てやってくださいね(*○'3`)★+ﾟ (2018年4月22日 11時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
つーたん(プロフ) - 初めまして！つーたんと申します！小説読みましたが良すぎて続きがとてつもなく気になりました！表現力がなさすぎてヤバいしか言えないですけど、すごく好きな文で携帯片手にニヤニヤしてしまいますwwこれからも更新楽しみにしてます(*´∀`) (2018年4月21日 21時) (レス) id: 52f751b130 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - #Ena#さん» ふぁぁあ！！ありがとうございますー！！シルクの色が見えましたぁぁあ！内心踊ってます！(やめて)素敵なお言葉ありがとうございます(*´ω`*)励みになります！これからもがんばりまするんるんるんっ( ) (2018年3月24日 23時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
#Ena# - あぁぁ…夢主ちゃんよかったぁぁぁ(TT)あぁぁぁぁぁぁ(((殴 これからも頑張ってこの素敵な小説をもっともっと綺麗な色で一杯にしていって下さい！応援してます！！！！ (2018年3月24日 22時) (レス) id: 0bfc9f3afc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｋ | 作成日時：2017年9月4日 1時
