世界は虹色で出来ている８ ページ9
シルクは帰路についてからふと思った。
何故Aは白黒の絵ばかり描いているのだろう？
ただ素朴な疑問
あれだけ綺麗に景色を再現した油絵なんて久しぶりに見た。
自分も絵を描くし見るのも好きだから、今まで色んなものを見てきた。
そんな中でAの絵にはとても惹かれるものがあった。
「Aなりのこだわりなんかな…？」
ポツリ、独り言を呟きながらいつもの公園の前を通り過ぎた。
もう昼も近いためか、小さな子供が公園で遊んでいる光景が視界に入ってきた。
そういえば朝から何も食べていない。
何処かで空腹を満たすか、いつものようにコンビニで済ませるか…なんて考えてる間に歩みは自然と元来た道を引き返していた。
ーーーーピンポーン
インターホンを鳴らしたのは数分前にお邪魔していた街並みに似つかわしくない古い一軒家。
《…はい》
控えめな応答が聞こえ、シルクはすぐに引き返してきた事を伝えた。
カラカラ…と、玄関のドアをスライドさせてAが顔を覗かせた。
『どうしたんですか？何か忘れ物でも…』
シ「飯！食ってねぇだろ？」
『あ、はい。まだ…』
シ「朝昼兼用になっちまうけど、これから何か食べに行こうと思って…Aも一緒に行かね？」
『わ、私とですか？！』
シ「あ、迷惑だったら…」
『とんでもないっ！迷惑じゃありませんよ！むしろシルクさんこそ…私と一緒じゃ迷惑…』
Aはそこまで言って、シルクの表情の変化に気付いた。
ニヤリと悪戯に口角を上げている彼。
シ「俺が誘ってんだからさぁ…？」
『そそそっ、そうですよね！迷惑チガイマス！！』
Aが慌てて訂正すると、シルクは何で片言なんだよって突っ込みながら、大きな声でお腹を抱えて笑った。
シ「め・し！食いにいくぞ」
『…あ、あのっ』
シ「ん？」
『もし良かったら…うちで、食べますか？』
シ「えっ？」
『わ、私が作ります、ので…」
シ「マジ？！？！いいの？！」
『お口に合うかどうかはわかりませんが…』
シ「ちょ、マジで嬉しい！！よっしゃ！」
シルクは子供のように瞳を輝かせながらガッツポーズをとって喜んだ。
Aもそんな風に喜んでもらえる事が嬉しくて、静かに微笑んだ。
→Next！
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まゆ - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - つーたんさん» つーたんさん初めましてぇぇ！:*:・(*´ω`pq゛ととととっても嬉しいお言葉を頂いて震えてます(動＆揺)ニヤニヤしてもらえて幸せです( *´艸｀)更新頑張りますー！また読みに来てやってくださいね(*○'3`)★+ﾟ (2018年4月22日 11時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
つーたん(プロフ) - 初めまして！つーたんと申します！小説読みましたが良すぎて続きがとてつもなく気になりました！表現力がなさすぎてヤバいしか言えないですけど、すごく好きな文で携帯片手にニヤニヤしてしまいますwwこれからも更新楽しみにしてます(*´∀`) (2018年4月21日 21時) (レス) id: 52f751b130 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - #Ena#さん» ふぁぁあ！！ありがとうございますー！！シルクの色が見えましたぁぁあ！内心踊ってます！(やめて)素敵なお言葉ありがとうございます(*´ω`*)励みになります！これからもがんばりまするんるんるんっ( ) (2018年3月24日 23時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
#Ena# - あぁぁ…夢主ちゃんよかったぁぁぁ(TT)あぁぁぁぁぁぁ(((殴 これからも頑張ってこの素敵な小説をもっともっと綺麗な色で一杯にしていって下さい！応援してます！！！！ (2018年3月24日 22時) (レス) id: 0bfc9f3afc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｋ | 作成日時：2017年9月4日 1時
