世界は虹色で出来ている27 ページ29
ふと感じた違和感。
色が戻った時と同じ、視界が揺れるような不思議な感覚。
『シルクさんの服…』
「ん？服がどした？」
先程感じた溺れるような感覚に引き寄せられたのか、Aの瞳に返ってきた色。
『あお…いろ』
「A？！」
シルクが身にまとっていたのは、お気に入りのブランドのTシャツ。
少しグレーがかった落ち着いた青。
『青、です』
「まじ？！やった！！！」
何が引き金だとかきっかけだとか、まだ分からないけど
それを追求するより、自分の事の様にただ喜んだ。
『わぁ…！！嬉しいです！』
「今日は泣かねぇの？」
『っ…！もうっ…！』
「じょーだんっ」
そう言って笑いながら、Aの頭をポンポンと優しく撫でた。
「これで、青空も見れるな」
『…そ、そっか！そうですね！！』
考えもしなかった。
あんなに毎日空を眺めていたのに。
これからは青空も、夕暮れも、色付いて見える。
そんな些細なことが、Aにとっては幸せの欠片を集めるようだった。
「今日泊まってっていい？」
『え…？』
「夜が開ける前に、一緒に公園行こう」
『……！！』
思いがけない言葉に目頭がじんと熱くなった。
「ははっ、今度は泣くんかい」
『ないてないですーっ！！』
溺れそうに苦しく愛おしい感情は蒼く瞳に帰った。
『あお、とても素敵な色だったこと…思い出しました』
「ん。良かったな。俺も好き」
また、その言葉に少しだけAは頬を染めて笑った。
ミルクティーはその甘い香りだけを残して、すっかり冷たくなってしまっていた。
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まゆ - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - つーたんさん» つーたんさん初めましてぇぇ！:*:・(*´ω`pq゛ととととっても嬉しいお言葉を頂いて震えてます(動＆揺)ニヤニヤしてもらえて幸せです( *´艸｀)更新頑張りますー！また読みに来てやってくださいね(*○'3`)★+ﾟ (2018年4月22日 11時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
つーたん(プロフ) - 初めまして！つーたんと申します！小説読みましたが良すぎて続きがとてつもなく気になりました！表現力がなさすぎてヤバいしか言えないですけど、すごく好きな文で携帯片手にニヤニヤしてしまいますwwこれからも更新楽しみにしてます(*´∀`) (2018年4月21日 21時) (レス) id: 52f751b130 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - #Ena#さん» ふぁぁあ！！ありがとうございますー！！シルクの色が見えましたぁぁあ！内心踊ってます！(やめて)素敵なお言葉ありがとうございます(*´ω`*)励みになります！これからもがんばりまするんるんるんっ( ) (2018年3月24日 23時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
#Ena# - あぁぁ…夢主ちゃんよかったぁぁぁ(TT)あぁぁぁぁぁぁ(((殴 これからも頑張ってこの素敵な小説をもっともっと綺麗な色で一杯にしていって下さい！応援してます！！！！ (2018年3月24日 22時) (レス) id: 0bfc9f3afc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｋ | 作成日時：2017年9月4日 1時
