世界は虹色で出来ている26 ページ28
静かなリビングに漂うミルクティーの甘い香り。
『お…お待たせしましたっ』
シ「ん、ありがとー」
シルクは早速カップに口をつけながらAを横目でみると
その頬はまだ薄ら色付いていた。
自分の些細な言動がAの頬を染めている要因なのだと自覚すれば愛しさは増し、
カップを置くとそのまま彼女へと手を伸ばした。
『っ…？！』
ふわりと優しく、両手で頬を包まれて視線を注がれる。
逃れられない、逃がしてくれないシルクの視線に絡め取られてAはじっと見つめ返すしかなかった。
あぁ、また…頬が赤い
私もきっと彼より紅いんだろう
頭の中でぐるぐるそんな事を考えていたら、シルクの顔が鼻先が触れ合うくらいに近付いて、Aは視線から逃れるように目を伏せた。
「なぁ…このタイミングで目ぇ瞑る？」
『っﾝ…』
深く重ねられた唇
それを割って入ってくる舌先の熱さや、絡み合う唾液に、今までに無いくらい心臓が煩く止まなかった。
"好き"という感情がこんなに胸を苦しくするものだと初めて知った。
ーーー苦しい、まるで海の中にいるみたいに呼吸ができない。
それは愛しい胸の苦しさと、唇を塞がれた息苦しさ。
溺れている感覚。
漸く重なっていた唇が離れ、Aが薄ら瞼を開いたら、意地悪に笑うシルクと目が合った。
「もー…その顔やめて」
『ふぇ？！』
「うざ…」
『、ごっ…ごめんなさっ…！』
また、言葉を遮って啄むような短いキス。
「ちがう…可愛すぎて、どーにかなりそ」
『……！！！』
こんなに愛のこもった「うざい」という言葉は人生で初めてで、
恥ずかしさで堪らなくなったAは、俯いてシルクの胸に顔を埋めた。
その震える背に滑らせた手は、先程と違い遠慮がちにAを引き寄せた。
「Aさーん」
何分、何秒そうしていたのか分からないが
心拍が落ち着いた頃Aはシルクの声で我に返った。
『ああっ…失礼しましたっ』
「俺はうれしーから良いけど」
そう言って緩やかに身体は離れ、シルクはぬるくなってしまったミルクティーを口へ運んだ。
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まゆ - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - つーたんさん» つーたんさん初めましてぇぇ！:*:・(*´ω`pq゛ととととっても嬉しいお言葉を頂いて震えてます(動＆揺)ニヤニヤしてもらえて幸せです( *´艸｀)更新頑張りますー！また読みに来てやってくださいね(*○'3`)★+ﾟ (2018年4月22日 11時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
つーたん(プロフ) - 初めまして！つーたんと申します！小説読みましたが良すぎて続きがとてつもなく気になりました！表現力がなさすぎてヤバいしか言えないですけど、すごく好きな文で携帯片手にニヤニヤしてしまいますwwこれからも更新楽しみにしてます(*´∀`) (2018年4月21日 21時) (レス) id: 52f751b130 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - #Ena#さん» ふぁぁあ！！ありがとうございますー！！シルクの色が見えましたぁぁあ！内心踊ってます！(やめて)素敵なお言葉ありがとうございます(*´ω`*)励みになります！これからもがんばりまするんるんるんっ( ) (2018年3月24日 23時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
#Ena# - あぁぁ…夢主ちゃんよかったぁぁぁ(TT)あぁぁぁぁぁぁ(((殴 これからも頑張ってこの素敵な小説をもっともっと綺麗な色で一杯にしていって下さい！応援してます！！！！ (2018年3月24日 22時) (レス) id: 0bfc9f3afc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｋ | 作成日時：2017年9月4日 1時
