世界は虹色で出来ている14 ページ15
ーーー深夜２時
いつもの動画撮影を終えて、各々が好きな時間を過ごしていた。
ンダホは爆睡。
マサイはパソコンに向かって、今日撮った写真の整理をしていた。
シ「俺自分の部屋戻って編集してから寝るわ〜」
マ「おーおやすみー」
相変わらずの当たり前のやり取りをして、シルクは自室に戻った。
編集をしようとしたが、急激な睡魔に襲われてそのまま布団に身を委ねれば、ものの数秒で眠りについた。
ーーーー目が覚めたのは４時過ぎ
シルクはふと思い出した
あの公園に行けば、また逢えるんじゃないか
早朝のトレーニングもしたいと思い、軽く準備をして出掛けることにした。
自宅からは軽くジョギングをしながら公園に向かう。
上を向いて薄っすらと白んできた空を見つめながら息をつく。
シ「っ、ふう…」
昨日彼女が足を抱えて座っていたベンチに腰を落とす。
シ「さすがに、いねぇか」
ふ、と笑みを零して水を一口。
サァ、と木々が揺れる音がして風が吹けば
汗をかいた肌は少しだけ冷たくなった。
『し…シルクさん？』
耳に届いた控えめな声
シルクは勢いよく声のする方を見て立ち上がった。
シ「あ！A！」
彼女は今日も公園に居た
滑り台の一番上に、お決まりかのように足を抱えて体育座り。
『ふふ、今日もトレーニングですか？』
シ「おう！Aはまた朝になるの待ってんの？」
『正解ですっ』
そう言って笑う。
彼女の笑顔は花の様に綺麗で儚い。
シルクが思わず見惚れてしまう程に。
シ「ねぇ！俺もそっち登って良い？」
『え？！良いですけど、２人は狭いですよ』
Aの回答も殆ど聞かない内に、シルクは滑り台の階段に足をかけていた。
シ「Aがどんな景色見てんのか気になって」
『私の…見てる景色、ですか』
シ「うん。ちょっと狭いけど詰めてっ」
強引に滑り台の一番上に２人で座る。
シルクは目の前の柵と柵の間から足を出して、後ろの柵にもたれ掛かるように座った。
『…シルクさん』
シ「ん？」
『…私、みえないんです』
シ「何が？」
『っ…、私には…』
彼女は苦しそうな表情で、ただ前だけを見ていた。
そしてシルクもまた、黙って彼女から目を逸らし前を向いた。
『色が、見えないんです』
彼女の言葉は想像も出来ないほど重かった。
→Next！
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まゆ - 続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - つーたんさん» つーたんさん初めましてぇぇ！:*:・(*´ω`pq゛ととととっても嬉しいお言葉を頂いて震えてます(動＆揺)ニヤニヤしてもらえて幸せです( *´艸｀)更新頑張りますー！また読みに来てやってくださいね(*○'3`)★+ﾟ (2018年4月22日 11時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
つーたん(プロフ) - 初めまして！つーたんと申します！小説読みましたが良すぎて続きがとてつもなく気になりました！表現力がなさすぎてヤバいしか言えないですけど、すごく好きな文で携帯片手にニヤニヤしてしまいますwwこれからも更新楽しみにしてます(*´∀`) (2018年4月21日 21時) (レス) id: 52f751b130 (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ(プロフ) - #Ena#さん» ふぁぁあ！！ありがとうございますー！！シルクの色が見えましたぁぁあ！内心踊ってます！(やめて)素敵なお言葉ありがとうございます(*´ω`*)励みになります！これからもがんばりまするんるんるんっ( ) (2018年3月24日 23時) (レス) id: c4cdd82739 (このIDを非表示/違反報告)
#Ena# - あぁぁ…夢主ちゃんよかったぁぁぁ(TT)あぁぁぁぁぁぁ(((殴 これからも頑張ってこの素敵な小説をもっともっと綺麗な色で一杯にしていって下さい！応援してます！！！！ (2018年3月24日 22時) (レス) id: 0bfc9f3afc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｋ | 作成日時：2017年9月4日 1時
