教えて、結び方 2 (ページ32)

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｢覚えてたよ、いつもはブルーベリークリームなのにその日だけ塩キャラメルバターにした長瀬くんのこと｣

"塩キャラメルバター"

その言葉にえっ？て反応した長瀬くんは、

あ～その日か、その日ねってひとりで納得してる

長瀬｢俺らが連絡先交換した日じゃん｣

｢えっうん………覚えてたの？｣

長瀬｢当たり前じゃん、俺気になってたからめっちゃ嬉しかったって言ったじゃん笑｣

覚えてるに決まってるよ

そう真っ直ぐな目で言われた

長瀬｢俺、いつもブルーベリークリーム頼んでて、まあ1番好きな味だからそれにしてんだけど、なんか全然冒険してなかったんだよね｣

｢冒険？｣

長瀬｢ん、そう。新作の味とか、これ気になるな～って思ってる味とかあったのに、いつも同じのにしてた｣

でもあの日、って、

あの日を思い出して懐かしんでるような表情をした長瀬くんは、愛おしそうな目をして私の方見た

長瀬｢勇気出してAに連絡先聞いて、交換できたあとなんかすっげえ満たされた気持ちになったんだよね。まあ単純に気になってる子と連絡先交換出来たからなんだけど｣

でもね、それがなんか俺の中でおおきくて、それで、

って、少し言葉を詰まらせた長瀬くんは何だか恥ずかしそうな顔をしていた

｢………それで、いつもは頼まないけど気になってた塩キャラメルバター選んだ、の？｣

長瀬｢うん、そう、それ｣

恋愛とクレープ同じ土俵で何話してんだって途中で恥ずくなった、笑、って

照れ笑いする長瀬くん

あの塩キャラメルバター味を選んだ長瀬くんに私が関係してて、だから何だって話かもしれないけど

何だか嬉しい

｢美味しかったの？｣

長瀬｢うん、それはそれはすっげえ美味しいのよ｣

今度一緒に食べよ、

ニカって笑って言われたその言葉に

嬉しさと楽しみが溢れて、胸が高鳴った

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