教えて、結び方 2 (ページ31)

今日:51 hit、昨日:25 hit、合計:23,872 hit

. ページ31

.

クレープ屋に着いて、私は迷わずいちごパフェ味を選んだ

長瀬｢黒ちゃんと一緒だ、黒ちゃんもいつもそれ！｣

｢そうなんだ｣

もしかしてAもいつもこれ？って聞いてくるから、

まあいつもってほど来ないけど来た時はほとんどこれかなあって返事して、

あ、そうだ長瀬くんはって思い出す

｢長瀬くんはいつもブルーベリークリームでしょ？｣

見なくても分かる程のドヤ顔でそう言い、言った後に自分の失態に気がついた

長瀬｢えっ、すご、なんでA分かんの！？｣

｢っあ、｣

長瀬｢ガチすご、エスパー！？大当たりなんだけど！｣

当の本人は、Aそんな才能あんの！？俺ってもしかしてブルーベリークリーム顔！？とか訳分からないこと言ってるし

あの日、クレープ屋に来ている長瀬くんたちを見かけてあなたの注文や話してる内容全部はっきり聞いていて、なんならクレープの種類メモしてました、なんて言えない

黒田光輝の放った『長瀬いつもブルーベリークリームじゃん』から得た情報です、だなんて言えない

でもやっぱり長瀬くんはマジかーガチかーってうるさいから、うん、言っちゃおかなって、

そうなる私も随分と単純だ

｢ぁあ、えっと！実は！ちょっと前に長瀬くんたちがここのお店来てる時私と環ちゃんもいたことがあって｣

長瀬｢えそうなの？｣

｢うん、それで、その時たまたま注文の声聞こえてて｣

なるほどね、笑、って、

なんかまたニヤニヤしてる

長瀬｢覚えてたんだ？笑｣

｢………うん｣

Aって俺の事大好きな、って得意気に笑ってて

ムカつくはずなのに、

それでもカッコイイと思ってしまうからズルい

.