教えて、結び方 2 (ページ4)

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雫「好きなんだあ、結星のこと」

「好きですよ」

雫「そんなに泣くほど好きなんだ」

そう言われて自分の頬が濡れているのに気が付く

ああ、私、今泣いてるんだ

相変わらず目の前の雫さんの口角は上がってて、憐れんでいるかのような目で私を見ていた

雫「私にもいるよ、泣くほど好きな人。だから結星に慰めてもらってたの」

泣くほど好きな人

それはきっと、深田先輩で

じゃあ、慰めるって…？

雫「私にとって結星は、傍に居てくれなきゃ困るくらい必要な相手で、結星にとって私は、初めて自分を捧げた相手、かなあ」

この意味、バカじゃなきゃ分かるよね？

そう嘲笑った雫さんは、やっぱり涼しい顔をしてるから

本当に今が真夏だなんて思えなくて

………何、それ

雫「まっ、私ももう成長したし、今は結星が傍に居てくれなくても生きていけるようになったよ、だから大丈夫〜！」

全然付き合いたかったら付き合っちゃいなって感じだし、お好きにどうぞ？なんて

今全然頭の理解が追いついてない

何で、どうして

ああ、そっか

長瀬くんは雫さんのことが好きだったんだ

あの苦しい表情は、今でも好きだってことなの？

じゃあ私もう帰るから、応援してるよ？

そう言い残して肩をポンとした雫さんは私の横を通り過ぎた

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