元犬9匹 ページ10
.
寮は電気が消えてて真っ暗だった
真っ暗な寮を歩くのは初めてだったから新鮮だった
もうみんなは寝ちゃったかなぁ
と思いながらスマホのライトで足元を照らす
『!』
「おかか?」
『だいじょ、ぶ、です…』
車の時みたいに手を繋いできてちょっと驚く
…棘くん手繋ぐの好きなのかな
『た、ただ!みんなの前はちょっと…』
そう言うと棘くんは心做しかムスッとして、
少し間が空くと口を開けた
「お、れは…」
「抱きつかれ、た…みんなの前、で…」
まさかそんな事言われると思ってなくて目が開く
『た、確かに…』
言われた通り私、みんなの前で抱き着いてたな…
で、でもあれはなんと言うかその、
恋愛的に抱き着いてた訳じゃなくて、えっと、…
と頭の中でグルグルと考えてた
.
部屋に着いて棘くんの顔を見ると、
赤くなってる気がした
『棘くん、顔赤いよ…?』
「っ!おかか!」
『ちょっ!』
指摘するとプイッとそっぽ向かれて笑う
『ふふっ、棘くんかわいーです』
「!?おかか!」
棘くんはギョッと驚いた
今日の棘くんは感情豊かだな〜って嬉しくなる
朝まで私あんなに心に穴がぽっかり空いたみたいに
枯れてたのに、今は満たされてる
きっと隣に棘くんがいるからかな
おやすみ、って言おうと思ったけどある事に気づく
『あっ、あのぉ…』
棘くんと握ってる手から変な汗が滲み出てる気がする
「高菜…?」
『お布団…送っちゃって……ない、です…』
『一緒に、寝ちゃ…ダメです、かね……?』
「!?」
…ちゃんと貞操観念はあります
何度か一緒に寝ちゃってるけどさ…
.
1803人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
saki - 穂波さん…好きだぁぁ!それと五条先生が言う青春って何か刺さる物がある…素晴らしい作品ありがとうございます!あわよくば続きが読めたらななんて… (11月5日 23時) (レス) @page13 id: 15ea9621b8 (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新停止、、!?!?!?!? (5月13日 1時) (レス) @page13 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
もるぷ - 前作と合わせて何度も読ませていただいてます。叶うのであれば、ぜひ続きが読みたいです。コメント失礼しました。 (2023年3月25日 7時) (レス) id: 475fdfb400 (このIDを非表示/違反報告)
棘くん好きすぎる - 更新する予定はないんですかね?面白かったので早く見たいのですが (2022年5月4日 1時) (レス) @page13 id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - ァァァァァァァァァ、、、更新停止ィィィィッ(>ω<。)エーン (2022年2月13日 10時) (レス) @page13 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いぬ | 作成日時:2020年12月22日 17時