四十四歩目 ページ45
夜。
テラスから庭に出て、芝生の上にねそべった。
ふと耳にかけているものに触れる。
今日ロボさんから貰ったインカムだ。
幹部専用らしいのだが、特別やから。と渡された。
仲良くなってきているのではないか……？
凄く懐かれてる気がする。
目を夜空に向けてふと考える。
私は何がしたいんだろう。
地国にいても我々国にいても結局何も変わらないじゃないか。
ただ、大切な人が増えていくだけで辛くなっていくんじゃないか。
人はいつか離れていくものだ。
はたして私はその時耐えられるか？
しかも彼らは軍人だ。(まぁ私もだけど)
並みの人間よりか早く死ぬだろう。
いやだな
tn「なにが？」
『っは!?あ、とんちか』
tn「俺で悪かったかよぉｗ」
いいや。と否定して夜空に視線を戻す。
あぁこれだから夜はダメなんだ。
マイナスなことしか考えられなくなる。
朝になったら元気になるのに。
『なぁとんち』
tn「ん？なんや」
『私。うまく生きれてるかなぁ』
tn「……」
『どれだけ頑張っても何も変わらなくて。
追いつこうとしても追いつけなくて。
挙げ句の果てには大事な人が居なくなってしまう。
そんな人生、いやだなぁって。
なんなら死んだ方が楽なんじゃないかなぁなんて』
ぽろぽろと弱音が口からでてくる。
止められない。
わかっている。
そんなこといったってあの人たちはもう帰ってこないことも。
そしてその理由も。
tn「…………か」
『え？』
tn「馬鹿か言うてんねん!!!!!!!!！
確かに人生大変でつらいことだらけやけどなぁ!!!!
それ以上の幸せってもんがあるやろ!!!!!!
それ故の幸福ってあるやろ!!!!!!!!
お前の視野は狭すぎんねん。
もっと世界見てみろ。お前以上につらい奴は星の数ほどいるで？
それにお前には大事な人がいるんやろ？
居なくなる？そりゃあ人間いつか死ぬわ。
なんなら死ぬ為に生きてるんやで俺ら。
でも、その前に大事な人と過ごした日々が大事なんちゃうか？
そのために生きてるんやない？人間」
急にとんちが怒鳴りあげてくる。
一瞬驚いたが、内容を聞いて涙が出てくる。
一通り話したあと、とんちは私を慰めるように抱き締めてくれた。
既に成人はしてるし、それなりの経験は積んできたつもりだったが、抱き締められていた私はまだまだ子供のように見えた。
少しずつでええんやで。ととんちは呟くと、抱き締めていた腕を外し、涙を指で拭ってくれた。
『ありがと』
tn「ん。どういたしまして」
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わらび(プロフ) - チョコレートさん» はｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!!コメントありがとうございます！はい！頑張りますね！ (2020年2月22日 0時) (
レス) id: 3ae71b85df (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - めっちゃ面白い続けてほしい (2020年2月21日 20時) (レス) id: ae59953f1c (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - ひよりさん» あ、あ、あ、ありがとうございますｩｩｩｩｩｳ有り難きお言葉ｧｧｧｧ!!!!!!!!更新頑張ります!!!!!!!!(煩くてすみません) (2019年8月27日 15時) (レス) id: 3ae71b85df (このIDを非表示/違反報告)
ひより - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！！ (2019年8月27日 0時) (レス) id: d06a09bbe0 (このIDを非表示/違反報告)
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