【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝ】無印メンバーと楽しい高校生活 (ページ30)

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第29話　FFIの開催？！ 1 ページ30

日差しの照りつけるグラウンドの上。

放課後の部活の時間。

サッカー部のメンバーはいつものように2コートにわかれて練習メニューをこなしていた。

秋「みんなーーー！集まってー！！久遠監督がお見えになったわ！！」

練習中に突然ベンチの方から秋ちゃんの叫ぶ声がしたので、皆は練習を中断し、一斉に久遠監督の元へ集まった。

秋ちゃんの隣にいる男の人、

久遠監督と呼ばれているこのダンディなおじさんは、元イナズマジャパンの監督だった。

そして今は雷門高校サッカー部の監督であり、雷門中学サッカー部の監督も兼任しているものすごいハードなお方だ。

なので毎回部活に現れることはないが、こうしてたまに来てくださる時には、部員一同とてもありがたい指導や助言を頂戴する。

因みにマネージャーの冬花ちゃんのお父さんだと聞いている。血は繋がっていないらしいけれど。

部活で初めて監督が現れたときに、隣にいた冬花ちゃんがこっそりそう教えてくれた。

久遠「今日は練習試合をする。相手のチームはもう呼んである。」

「「「「！！！！！」」」」

今日は来るなりいきなりそう言い放った久遠監督。

あまりの突然のことに一同は混乱する。

壁山「もう呼んであるって…一体どこにいるッスか？」

壁山君がそう言った瞬間、何者かもわからない人達の集団が、目にまとまらぬスピードで私達の目の前に現れた。

あまりの素早い動きのせいで立ち昇った砂埃が、濃い霧のように私達の視界を遮る。

そしてしばらく経って砂埃が収まった後、中から現れたのは…雷門とは違うユニフォームを着た16人の選手たちだった。

円堂「…！なんてスピードだ！」

円堂君も思わず開いた口が塞がらない。

久遠「紹介しよう。こちらの方々は、今日の練習試合の相手チーム、Jスターズの皆さんだ。」

「「「「…Jスターズ！！！」」」」

みんなが驚くのも無理はない。

Jスターズは、今日本で注目を集めている大人のプロサッカー選手のチームだからだ。

チームの中から1人の男の人が前に出てきて、円堂君に右手を差し出した。

「Jスターズのキャプテン、平塚龍条(ﾋﾗﾂｶﾘｭｳｼﾞｮｳ)と申します。」

円堂君はその手を右手で握り返して応えた。

円堂「雷門高校2年の円堂守です！よろしくお願いします。」

鬼道「ですが、プロの大人の方々が何故俺たちとの試合を…？」

鬼道さんの質問に答えるように久遠監督は口を開き始めた。