第11話 実力テスト ページ12
次の日学校にて、
「よーしこれからテストを始めるぞー！」
入学してたったの2日目だが、この学校には全クラスで共通の試験がある。
スポーツだけでなく勉強にも力を入れているというこの雷門高等学校では、新学期になると毎回実力試験を行うらしい。
そして、その成績順にそのクラス内での座席が決まっていく、という独自のルールがある。
首席の人が窓側の1番後ろの席で、後ろの席から順番に点数の高い人で埋まっていく。
そして最も成績の悪い者が最前列の1番廊下側である。
クラス内では成績の順番が露骨に見てわかるようになっており、闘争心を刺激しようという学校の方針らしい。
ずば抜けて勉強が得意だというわけでもないAからしたら、そんな制度は内心やめてくれという気持ちでいっぱいだった。
「それでは解答を始め！！」
担任の先生の大きな掛け声によって、みんなが一斉にペンを動かし始める。
Aも例に漏れず、まずは答案用紙に名前を書き始めた。
テストの内容については、分かるところも多いがわからないところもちらほらとあるかなというなんとも微妙な手応え。
そして2時間後…
「終了ー！！ペンを置いて手を机の下にしまえよー」
声が掛かった瞬間、複数の先生がものすごいスピードで答案用紙を回収していく。
ふうーーーー、疲れた…
さすがに2時間ぶっ通しだと疲れるな…
秋「テストどうだった？？Aちゃん！」
偶然にも隣の席だった秋ちゃんに声をかけられた。
昨日仲良くなったばっかりだから何気ない絡みも嬉しい。
Aはテスト直後でまだグルグルしている頭をなんとか働かせて答える。
A「自信ないところがちょいちょいあるかなあ…。秋ちゃんは？？」
秋「私はダメダメかも〜…」
と秋ちゃんは苦笑いで答える。
そんな秋ちゃんに、またまた〜とか言いながらテスト後お馴染みの会話を楽しむ。
秋「テスト、長くてちょっと疲れちゃったよね。お弁当食べようよ。」
A「いいねぇ〜！お腹すいたああ…！」
そんなこんなで私たち2人はせっかくだから今日は中庭でお弁当を食べよう、ということになった。
大事なお弁当を持って席を立ち、教室を出て行こうと歩き出す。
ああ確か、今日は元ジェミニストーム組が朝ごはん兼お弁当の当番だったよなあ…
なんてことを考えていると、
豪炎寺「宵宮。」
なんと豪炎寺君に声を掛けられてしまった。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：丸山もち粉 | 作成日時：2022年9月25日 1時
