追憶のゾンビ ページ3
*
僕の記憶と現状の整理をした方が得策なのではないか――僕はふと思った。いや寧ろ何故思いつかなかった、何故歩き回った。
さて、とりあえず今の僕はどんなものを持っているだろうか。ズボンのポケットに手を突っ込んでも何も出てこない……と思えば、血に塗れて少し錆び付いた鍵が出てきた。鍵と言えば普通に鍵の掛かった物を開ける為の道具。何故僕のポケットに入っているのだろう。
――でもなんでだろう。何か、何か大切なことを忘れているんだ。僕の記憶なんて一つも無いし、思い出す必要も無いのかもしれないけど。それでも、“思い出さなくてはいけないこと”がある筈なんだ。
「……行こう」
僕はまた、歩き出す。木々の囁き、風の音色が僕の背を押した。とにかく、何かをしなければ。この鍵の使い道を探るため。
もし僕に役目があるとすれば。
僕がゾンビになった理由があるとするなら。
「――僕は、自分の罪を探す為にいるんだ」
続く
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紅苺(プロフ) - 由羅さん» コメントありがとうございます！ 面白いと言って頂けて光栄です。これからも読んでくださると嬉しいです。 (2019年3月16日 21時) (
レス) id: d59b2bee84 (このIDを非表示/違反報告)
由羅 - 独特の世界観で面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年3月16日 21時) (レス) id: 323856da4b (このIDを非表示/違反報告)
紅苺(プロフ) - 浅野月愛さん» コメントありがとうございます！ あまり見かけないジャンルを作ってみました。ゾンビって言えるかは謎ですけどね……(笑) 頑張りますね！ (2019年3月3日 20時) (レス) id: 989dfb85b6 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - ゾンビとか初めてみました！面白そうだから頑張って下さい！！！ (2019年3月3日 19時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅苺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinakomoch3/
作成日時：2019年3月3日 15時
