第11話 ページ13
｢おい！離せよ！｣
｢あら、ごめんなさい｣
パッと手を離すとﾄﾞｼﾝｯと下に落ちる
｢いでぇっ！｣
｢…なに、マサねぇ、タケミっちとどんな関係？｣
マイキーがｷﾞｯと睨む
｢タケちゃんはアタシの従兄弟よ。…身内が目の前で暴力振られてて助けないわけないじゃない｣
アタシも負けずに睨み返す
｢え？従兄弟？…そうなの？タケミっち｣
｢う…はい…｣
｢遥ちゃん、タケちゃんの手当頼んでもいいかしら｣
｢は、はい！任せてください！ほら、こっち！｣
｢で？話も聞かずに殴ったこと…言い訳あるのかしら？｣
｢…マサねぇ。この件に関してはどう言われようと『愛美愛主』との抗争をやめるつもりはねぇーよ｣
｢マイキーちゃんには聞いてないの…貴方よ？そこの貴方｣
アタシはじっと殴った金髪を見る
｢…は？うるさかったから殴っただけだ｣
その言葉にﾋﾟｼﾘと青筋が立つ
｢うるさかったから殴った…ですって？じゃぁ言うけど…貴方もアタシからしたら…うるさいっていう分類にはいるのだけど…殴ってもいいのかしら？｣
グッと拳を握る
｢は？いきなり何言ってy｢こんな所で作戦かぁ？｣！｣
第三者の声にみんなの視線が集まる
｢コソコソ嗅ぎ回ってるから俺たちから来てやったぜ？｣
ぞろぞろと白い特服を来たヤツらが現れる
アタシは1番前に立つ赤い特服の男を見て口を開いた
｢長内ちゃんじゃない…｣
とてつもなくドスの効いた声が廃工場に木霊する
｢…は？…お、お前…毒島…なんでここに…！まさか｣
｢あらぁ…ここで会うとか、運命かしらね♡｣
字ズラだけではとても楽しそうだが
実際は青筋立てて拳を握りしめている
｢…まさか…貴方が女の子襲うように命令したの？へぇ…そう…いいわ？男に生まれてきたこと後悔させてあげる…｣
殴りかかろうとした時
その腕を掴まれる
｢！なに…｣
｢マサねぇ、さっき言ったよな…これはウチとアッチの問題だ。部外者は首突っ込まないでくれない？｣
腕を掴んだのはマイキーだった
｢俺からも…お願いします｣
ふくよかな、金髪くんが頭を下げた
｢俺に…やらせてください｣
彼の必死な形相に
気持ちが落ち着く
｢…分かったわ…でも、アタシも1発入れたいから…残して置いてね♡｣
｢！へへっ…残ってますかねぇ？｣
彼はにひっと笑った
アタシは彼に免じて後ろに下がった
頑張って
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2021年12月3日 18時) (
レス) @page16 id: 994e17cc8d (このIDを非表示/違反報告)
しろにゃん(プロフ) - このお話面白くて大好きです！！マサねぇに一生着いていきます！！！(笑) (2021年10月10日 15時) (レス) id: 90e496a12f (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - enju1213さん» 読んでいただきありがとうございます！随時更新しますのでお待ちください！ (2021年10月4日 19時) (レス) id: 6bb78ce58e (このIDを非表示/違反報告)
enju1213(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！マサねぇ好きです！カッコいいオカマ最高です！続きを楽しみにしています！ (2021年10月3日 23時) (レス) @page15 id: ed66b0c783 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - 紅蓮さん» ありがとうございます！マサねぇは押せ押せゴリゴリオカマってよりはちょっとひ弱だったけど強くなった系オカマを目指してます！笑 (2021年10月3日 10時) (レス) id: 6bb78ce58e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこ | 作成日時：2021年9月30日 14時
