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「結局俺が買い占めるのと大差ねぇことになったな」
『……まさかものの1時間で売り切れるとは』
店の前には、柄の悪いオニイサンたちが屯っているが、皆手にはケーキの袋。
なんともミスマッチな光景だ。
「すごいねAちゃんのお友達」
『ビビり散らかしてます』
はは。と力無く笑ってそそくさと店内に逃げていった店長に置いて行かれた私は、その光景を呆然と見つめる。
「Aちゃんなにしてんの
バイト終わったんだから早く着替えて来なよ」
ニッと笑って背中を押した三ツ谷くんの言葉にハッと我に返って更衣室まで駆け抜ける。
ちょっとオシャレしてきた服を着て、メイクも軽く直して、サンタの帽子で乱れた髪を整えて外に飛び出した。
「来た来た
んじゃ俺らは帰るか〜」
捌けろ捌けろ〜と指示を出していく三ツ谷くんに、ありがとう。と伝えれば、マフラーに手を伸ばして巻き直してくれる。
「その服にはこっちの巻き方の方が合う
このマフラーAちゃんによく似合ってるな」
九井に貰った？と聞く三ツ谷くんの顔は少し意地悪な顔。
ボッと赤くなった顔で全てバレる。
「よしできた
いいクリスマスを」
『三ツ谷くんも大寿さんもね
ありがとう！』
2人に手を振って、少し離れたところで待っていたココの元へ行けば、行くか。と口元を緩めるココと目が合う。
『みんながこのマフラー褒めてくれた
よく似合うって』
そうか。と笑うココの顔は穏やかで、ありがとうと改めてお礼を言った。
そこからいつも通り他愛もない話をしながらココについて歩いて行けば、着いた。とお洒落な扉をココが開ける。
『高級……』
「普通」
いらっしゃいませ。とビシッとスーツを着こなして綺麗な45度で頭を下げた男性に案内されるココの後ろで呟けば、普通だと言い張る。
案内されたのは個室。
高級。
コートとマフラーをハンガーにかけてもらい、どうぞ。とコレまた美しい動作で椅子をひいてくれた男性にお礼を言って座れば、何日でも座ってられるわ。と言いたくなるほど座り心地の良い椅子だった。
一礼して部屋を出た男性を扉が閉まるまで見送り、慣れたように前に座っているココを見る。
「普通だぞ
ドレスコードも必要ない普通のレストラン」
『…ドレスコードが必要なところなんか行ったら緊張で一滴の水すら喉通らないわ』
私の言いたいことがわかったらしいココに先手を打たれたが、そう返せばココは肩を震わせて笑った。
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玉兎(プロフ) - えりちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️ なんと2回目！楽しんでもらえて嬉しい限りです！！ これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！✨✨ (6月15日 11時) (
レス) id: 51ccdf4ac7 (このIDを非表示/違反報告)
えりちゃん - はじめまして☺️実は読ませてもらうの2回目なんですが､きゅんきゅんが止まりません！毎日の楽しみになっています💕 (6月15日 2時) (レス) @page7 id: 84c92b84c7 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 香恋さん» コメントありがとうございます！ はじめまして☺️ 中毒症状出ましたか〜夜更かしまで😂😂 嬉しいコメント励みになります✨ありがとうございます🥰 頑張ります！！💪 (2023年1月29日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はじめまして！一昨日この作品を見つけて、テンポも良いし面白すぎて読むのが止まりませんでした！読む手が止まらなくて中毒症状出ました笑。面白い展開と文才の凄さに夜通し読んでしまいました！更新楽しみにお待ちしてます😭 (2023年1月29日 13時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！！✨ 嬉しいお言葉感謝感激です！！🥳 地道に下書き進めてますので少しお待ちください！よろしくお願いします☺️ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年10月28日 18時
